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長崎のお蝶さん |
作詞:藤浦 洸
作曲:竹岡信幸 |
歌唱:渡辺はま子
制作:滝野細道 |
(一)
ナガサキ 長崎 南の町よ
丸にやの字の マリヤぶね
むかしおひげの バテレンを
待った丸山 いしだたみ
赤い提灯 灯(ひ)がついて
今は涙の お蝶さん |
(三)
ナガサキ 長崎 南の町よ
なさけひとすじ 立つけむり
あれはメリケン いくさぶね
待ったお方は 来たけれど
死ぬほどつらい 人連れて
さてもかなしい お蝶さん
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(二)
ナガサキ 長崎 港の町よ
みなとそよそよ 南風
風にたよりが ないゆえに
いとしかわいい あですがた
沖を眺めて 背のびする
誰(たれ)を待つのか お蝶さん |
*09/NOV/12 |
渡辺はま子のこの「長崎のお蝶さん」は、昭和11年に「忘れちゃいやよ」の<ネエ>がエロをそそるとして当局から発禁をくらい、昭和12年は丸々謹慎、昭和13年「愛国の花」を歌ってやっと歌謡シーンに戻ってきて、続いて支那ものに転向し、昭和13年「「支那の夜」、昭和14年の「何日君再来」「広東ブルース」、昭和15年の「蘇州夜曲」などと同時期にリリースされました。しかし、この曲は支那ものと違い、鬼畜米英の気運が高まってきた中で、愛する紅毛人を待つ唄ですから、当局がよく許可したものです。渡辺はま子はもともと1/4の混血ですから尚更でしょうが、1年間の謹慎が効いたのかもしれません。 |