昭和14年(1939年)    JASRAC No.059-0145-6
懐しのボレロ  

作詞:藤浦  洸
作曲:服部良一


歌唱:藤山一郎
MIDI制作:滝野細道

(一)
南の国 唄の国
太鼓を打て 拍子をとれ
楽しき今宵
南の星 十字星
いとしの瞳(ひとみ)に似て
輝けるは 愛のひかり
今宵もあの空に
高くひびけ 想い出の
懐かしのボレロよ

(二)
想いをこめ 高らかに
太鼓を打て 拍子をとれ
楽しき今宵
南の花 紅い薔薇
優しき人の胸に
愛のしるし 高く香る
情(なさけ)を風にのせ
遠く送る 想い出の
懐かしのボレロよ


八洲秀章&抒情歌 懐メロ 童謡・唱歌 *10/FEB/23 「細道のMIDI倶楽部」TOPへ

この「懐しのボレロ」は歌詞を見ても南方の国々、特にメラネシアの島々を歌ったもの
であることがわかります。昭和14〜5年頃から盛んに南方や中国への憧憬を込めた
歌が軍歌に混じって歌われました。本倶楽部にも、5〜6曲アップしてありますが、ほ
とんどが非常に明るい歌で、これらが作者の意図とは関係なく、太平洋戦争の「あ号
作戦」と言われる南方攻略作戦を鼓舞し寄与たことでしょう。当時は、軍部の意向に
反する歌はリリース不可能だったわけですから、仕方ないともいえますが・・・