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男一匹の歌 |
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作詞:夢 虹二
作曲:佐藤長助
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歌唱: 岡 晴夫
MIDI制作:滝野細道
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(一)
赤い夕陽は 砂漠のはてに
旅を行く身は ラクダの背中(せな)に
男一匹未練心は さらさらないが
なぜかさびしい 日暮れの道よ
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(三)
月の出潮は 心がぬれる
吹くなモンゴーの 砂漠の風よ
男一匹明日の希望を 心に秘めて
行けば鳴る鳴る ラクダの鈴よ
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(二)
昨日(きのう)ラマ塔の 花咲くかげで
ちらと見た娘(こ)の 似ている瞳
男一匹何も言うまい 昔の夢だ
空にゃほのかに 七つの星よ
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*10/01/31 |
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この「男一匹の歌」の歌詞を見ますと、戦前の「国境の町」、「国境の春」
「急げ幌馬車」、「旅のつばくろ」、「旅人の唄」、「夕日は落ちて」などなど
ソ満国境やモンゴル、ロシアの旅を歌ったものと酷似しています。そう、実
はこの歌は、昭和12年に始まった<日中戦争>真っ只中の昭和14年に
発表されたもので、その時の曲名は一番の冒頭と同じ「赤い夕陽は砂漠の
はてに」でリリースされたもの。まさにソ満・モンゴルの歌だったのです。そ
れがまだ占領時代でGHQの検閲もあった昭和23年に再リリースできたの
ですから、どういう事情があったのでしょうか?歌詞の中に<戦意高揚>
に類する文言が無かったからでしょうか?モンゴルを<モンゴー>としたか
らでしょうか? Illustration(Silhouette) by Hosomichi
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