大正10年(1921年)     JASRAC No.013-0536-1
お山の大将

作詞:西条八十(C)
作曲:本居長世(PD)
MIDI制作:滝野細道

お山の大将 おれひとり
あとから来るもの つきおとせ
ころげて落ちて またのぼる
赤い夕日の 丘の上


子ども四人が 青草に
あそびつかれて ちりゆけば

お山の大将 月ひとつ
あとから来るもの 夜ばかり

童謡・唱歌 八洲秀章&抒情歌 懐メロ  *10/SEP/30 「細道のMIDI倶楽部」TOPへ

この「お山の大将」は、鈴木三重吉による<赤い鳥運動>(大正8年)に呼応して西条八十が雑誌『赤い鳥』に大正9年に発表し、大正10年4月に曲がつけられたものです。この詞には、本居長世のほか成田為三、山田耕筰なども曲をつけています。
西条八十(本名は西條八十)は、明治25年(1892年)1月15日に東京で生まれ、早稲田大学で日夏耿之介らと同人誌活動を行い、大正8年に自費出版した『砂金』で詩人として文壇に躍り出ました。以来、象徴詩、童謡、流行歌など多彩な分野で詩歌を提供し、昭和42年(1967年)に舟木一夫の「夕月」を最後のヒット曲として、昭和45年(1970年)8月12日に没しました。その間約60年間変わらず活躍し(当倶楽部の曲数も55曲以上)、2020年まで著作権の残る稀有な作家です。