昭和24年(1949年)    JASRAC No.094-6001-2
麗人草の歌

作詞:松村又一
作曲:加藤光男
歌唱:林伊佐緒
MIDI制作:滝野細道

  レイジンソウ Photo fm Botanical Garden
(一)
愛の涙に やさしく濡れて
咲くが乙女
(おんな)の 生命なら
なぜに散らした あの夜の風よ
今は帰らぬ 夢かなし

(二)
月のテラスで やさしく肩を
抱いたあの夜の あの人が
今日も呼ぶ呼ぶ 嘆きの窓に
強く生きよと 夢に呼ぶ

(三)
涙涙の 幾年越えて
帰るこの春 花の春
咲いて香れよ 麗人草の
花は紅(くれない) あの丘に
懐メロ 童謡・唱歌 八洲秀章&抒情歌
*10/FEB/03 「細道のMIDI倶楽部」TOPへ

麗人草という野草はありません。上掲の花はキンポウゲ科トリカブト属レイジンソウ
です。漢字の和名は、<麗人>と同じ意味の『伶人草』となります。この伶人草は名
前にそぐわず、っていうか、名前にふさわしくというか、トリカブト属なので、美麗な外
観にかかわらず、内に猛毒を秘めています。この失恋の嘆きの歌詞の裏にこうした
意味が含まれているのかも、と想像するとまた違った気持ちになります。