JASRAC No.094-8010-2  昭和12年(1937年)
露営の歌  作詞:薮内喜一郎
 作曲:古関裕而
 歌唱:霧島  昇
 編曲・制作:滝野細道

(一)
勝って来るぞと 勇ましく
ちかって故郷(くに)を 出たからは
手柄たてずに 死なりょうか
進軍ラッパ 聴くたびに
瞼に浮かぶ 旗の波

 (四)
 思えば今日の 戦闘(たたかい)
 朱(あけ)に染まって にっこりと
 笑って死んだ 戦友が
 天皇陛下 万歳と
 残した声が 忘らりょか

(二)
土も草木も 火と燃える
果てなき曠野 踏みわけて
進む日の丸 鉄兜
馬のたてがみ なでながら
明日(あす)の命を 誰が知る

 (五)
 戦(いくさ)する身は かねてから
 捨てる覚悟で いるものを
 ないてくれるな 草の虫
 東洋平和の ためならば
 なんの命が 惜しかろか

(三)
弾丸(たま)もタンクも 銃剣も
しばし露営の 草まくら
夢に出てきた 父上に
死んで還(かえ)れと 励まされ
(さ)めて睨むは 敵の空


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  *08/SEP/10