昭和32年(1957年)     JASRAC No.055-0063-0
東京だよおっ母さん

作詞:野村俊夫
作曲:船村  徹
歌唱:島倉千代子
MIDI制作:滝野細道

(一)
久しぶりに 手を引いて
親子で歩ける うれしさに
小さい頃が 浮かんできますよ
おっ母さん
ここが ここが二重橋
記念の写真をとりましょうね

(二)
やさしかった 兄さんが
田舎の話を 聞きたいと
桜の下で さぞかし待つだろ
おっ母さん
あれが あれが九段坂
逢ったら泣くでしょ 兄さんも


(三)
さあさ着いた 着きました
達者で長生き するように
お参りしましょよ 観音様です
おっ母さん
ここが ここが浅草よ
お祭りみたいに にぎやかね

  
  
   雪の二重橋 Photo by ©Tomo.Yun
  
   浅草雷門 Photo taken by Hosomichi
 懐メロ 童謡・唱歌 八洲秀章&抒情歌   *10/MAR/03 「細道のMIDI倶楽部」TOPへ

この「東京だよおっ母さん」がリリースされたのが昭和32年で、丁度美空ひばりが塩酸禍に遭った
年でした。美空ひばりは歌謡曲から映画・舞台に力を移しており、島倉千代子の人気は美空ひばり
を凌ぐと言われました。この前年美空ひばりは「波止場だよお父つぁん」をリリースしていましたが、
ひばりの従来の歌に比べ大ヒットとは言えないものでした。しかしこの歌に一番感銘を受け、自分
もこうした歌を歌いたいと思ったのが当の島倉千代子でした。彼女はコロムビア・レコードに懇願し、
出来上がったのが作曲者が同じ船村徹のこの歌でした。島倉千代子は以後この<泣き節路線>
を歩むことになりました。