作詞作曲の宇佐英雄は、この曲と、同じく美川憲一のために作った「釧路の夜」くらいしか見るべきものがありません。現在もこの2曲の著作権や印税だけで悠々自適の生活が送られるそうですから、最近カラオケなどでいかに見直されているかが分ります。これだけのヒットがありながら後続があまりなかったということは、氏が作詞作曲を全て自分で行い、他人の歌詞には曲を付けないという、孤高の姿勢が影響していたのではないか、と想像されます。ただ、美川憲一にはその後も10曲以上を提供していますので、もしかしたら、美川の覚せい剤騒動が作詞作曲家にも影響したのかも知れません。とはいえ、最近の美川憲一の復活は作家に対しても貢献余りあるものがあります。美川憲一は、<もっと、端っこ歩きなさいよ>で完全復活しましたが、よく己に克ったものです。一時は戯れ歌で、♪雨の降る夜は心も濡れる まして独りじゃなお淋し 憎い仕打ちと恨んでみても 戻っちゃ来ないあの人気は ああ○○の夜に泣いている♪などと歌われていたのですから。 |