昭和41年(1966年)
JASRAC No.088-0154-1

  

柳ヶ瀬ブルース
作詞:宇佐英雄
作曲:宇佐英雄
歌唱:美川憲一
制作:滝野細道
   雨のJAVA現在作動停止中
(一)
雨の降る夜は 心もぬれる
まして一人じゃ なお淋し
憎い仕打ちと うらんでみても
戻っちゃこない あの人は
ああ 柳ヶ瀬の 夜に泣いている


   (三)
   青い灯影(ほかげ)に つぐ酒は
   ほろり落とした エメラルド
   もだえ身を焼く 火の鳥が
   雨に打たれて 夜に泣く
   ああ 柳ヶ瀬の 夜に泣いている

(二)
二度と逢えない 人なのに
なぜか心が 又いたむ
忘れたいのに あの夢を
想い出させる この酒が
ああ 柳ヶ瀬の 夜に泣いている


   童謡・唱歌・懐メロ 八洲秀章&抒情歌 昭和戦前の流行歌・新民謡 昭和戦後の歌謡曲・演歌 
   【柳ケ瀬ブルース】 *08/JUL/24 柳ヶ瀬地図 

作詞作曲の宇佐英雄は、この曲と、同じく美川憲一のために作った「釧路の夜」くらいしか見るべきものがありません。現在もこの2曲の著作権や印税だけで悠々自適の生活が送られるそうですから、最近カラオケなどでいかに見直されているかが分ります。これだけのヒットがありながら後続があまりなかったということは、氏が作詞作曲を全て自分で行い、他人の歌詞には曲を付けないという、孤高の姿勢が影響していたのではないか、と想像されます。ただ、美川憲一にはその後も10曲以上を提供していますので、もしかしたら、美川の覚せい剤騒動が作詞作曲家にも影響したのかも知れません。とはいえ、最近の美川憲一の復活は作家に対しても貢献余りあるものがあります。美川憲一は、<もっと、端っこ歩きなさいよ>で完全復活しましたが、よく己に克ったものです。一時は戯れ歌で、♪雨の降る夜は心も濡れる まして独りじゃなお淋し 憎い仕打ちと恨んでみても 戻っちゃ来ないあの人気は ああ○○の夜に泣いている♪などと歌われていたのですから。