作詞の斉藤信夫の代表作は「里の秋」ですが、この「夢のお馬車」や「蛙の笛」もちょっと歌を聴いてみれば、<ああそうか!>とだれでも親しんだ歌です。斉藤信夫は千葉県成東町(現山武市)に生まれ、童謡作詞をしながら、地元の尋常小学校で教師をしていました。自分の童謡がなかなか世に出る機会がなく、昭和16年当時護国寺に作曲者の海沼実を訪ね、『星月夜』という自分の詩を見せましたが、実現しませんでした。その歌があまりに軍事色が強く、作曲者の意にそまなかったからだと言われています。しかしそのことがあった直後に、「ばあやたずねて」(昭和16年)が同一コンビで実現しています。
壁紙の元画像:馬車の壁紙  馬車のイラスト: みてみ亭

  JASRAC No.090−0206−5


  
夢のお馬車

   作詞:斎藤信夫
   作曲:海沼実
   制作:滝野細道


  (一)
   金のおくらに 銀の鈴
   夢のお馬車が シャンシャンと
   青いポプラの 並木道を
   むちをふりふり かけていく

  (二)
   るりや真珠の かざり窓
   赤いたずなで シャンシャンと
   かわいいひめさま 王子様を
   のせてぱかぱか どこへいく

  (三)
   金のかんむり 銀のくつ
   二人並んで シャンシャンと
   めえめえやぎさん たのしそうに
   遊ぶ牧場を かけていく

  (四)
   白いお馬の 二頭立て
   虹のかけ橋 シャンシャンと
   遠い御殿の 夢のお馬車
   はるかちらちら まだ見える



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*08/5/10 壁紙TANK イラスト:「みてみ亭」