昭和20年(1945年)
JASRAC No.043-1716-5
ズンドコ節(海軍小唄)
作詞:不詳
作曲:不詳
歌唱:海軍小唄
制作:滝野細道

(一)
汽車の窓から 手をにぎり
送ってくれた 人よりも
ホームの陰で 泣いていた
可愛いあの娘(こ)が 忘られぬ
トコ ズンドコ ズンドコ

(二)
花は桜木 人は武士
語ってくれた 人よりも
港のすみで 泣いていた
可愛いあの娘が 目に浮かぶ
トコ ズンドコ ズンドコ

(三)
元気でいるかと 言う便り
送ってくれた 人よりも
涙のにじむ 筆のあと
いとしいあの娘が 忘られぬ
トコ ズンドコ ズンドコ


童謡・唱歌・懐メロ 八洲秀章&抒情歌 昭和戦前の流行歌・新民謡 昭和戦後の歌謡曲・演歌
*08/OCT/23

この「ズンドコ節」にはもともと決まった曲名はなく、<海軍小唄>の一つとして終戦まで歌われていたもので、戦後直ぐに田端義夫が<ズンドコ節>としてリリースしたことから、原曲も「ズンドコ節」と呼ばれるようになりました。一応戦地で水兵などに歌われていたものですから、<軍歌>ですが、内容は勇ましくも何ともなく、流行歌という趣きがあります。「可愛いスウチャン」や「軍隊小唄」が兵卒の軍内部の辛さ厳しさを揶揄しているのに対し、この「ズンドコ節」は出征に絡む別れと望郷の軍歌といえましょう。
この「ズンドコ節」は、バタヤンの<ズンドコ節>、大高ひさをの<東京ズンドコ節><ズンドコ桜>、アキラの<ズンドコ節>、<お座敷ズンドコ>、ドリフの<ズンドコ節>、きよしの<ズンドコ節>などがありますが、「ドリフのズンドコ節」が最も有名で公称150万枚を売り上げたと言われています。