この「ズンドコ節」にはもともと決まった曲名はなく、<海軍小唄>の一つとして終戦まで歌われていたもので、戦後直ぐに田端義夫が<ズンドコ節>としてリリースしたことから、原曲も「ズンドコ節」と呼ばれるようになりました。一応戦地で水兵などに歌われていたものですから、<軍歌>ですが、内容は勇ましくも何ともなく、流行歌という趣きがあります。「可愛いスウチャン」や「軍隊小唄」が兵卒の軍内部の辛さ厳しさを揶揄しているのに対し、この「ズンドコ節」は出征に絡む別れと望郷の軍歌といえましょう。 この「ズンドコ節」は、バタヤンの<ズンドコ節>、大高ひさをの<東京ズンドコ節><ズンドコ桜>、アキラの<ズンドコ節>、<お座敷ズンドコ>、ドリフの<ズンドコ節>、きよしの<ズンドコ節>などがありますが、「ドリフのズンドコ節」が最も有名で公称150万枚を売り上げたと言われています。 |