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滝の細道発句集
[東日本編]
北海道 インクラの滝 薄絹やインクラの滝纏いたる
花嫁のヴェールの如く水幽か
滝口に楚々と掛けたる白ヴェール
 インクラは奇岩碧岩白き絹
賀老の滝 夕間暮れ青く沈みし賀老滝
夕まずめ賀老の滝の音高し
アシリベツの滝 満身に秋光浴びて滝のどか
碧空(あおぞら)や滝は初秋の陽を浴びて
秋の滝心地よき陽に湯浴みかな
鱒見の滝 木漏れ日や滝にニ条の翳りかな
美瑛の丘 美瑛なる丘の夕陽を背に立ちて影を辿れば遠き旗雲
美瑛なる夕陽の丘に佇めば遠きチャペルに赤き雲立つ
夕間暮れ小高き丘に佇めば美瑛のうねり果つる方なし
羽衣の滝 羽衣の滝の薄絹谷に舞ひ
白衣(しらぎぬ)の滝の舞ひたる天人峡
天人の羽衣絡みて落ちるごと
銀河流星の滝 崖ひとつ隔てて落つる二大瀑
両滝を一望にする層雲台
 層雲峡銀河流星滝遥か
銀河の滝 右左高みに落つるスジの滝
丸山をVに切り取る銀河滝
流星の滝 山頂の危うきところを滑る滝
山の滝水量豊に落ち来たり
オシンコシンの滝 知床や海鳥低く滝三条(みすじ)
知床はオシンコシンの滝と海
カムイワッカの滝 知床に硫黄の匂い湯滝かな
白藤の滝 滝口に咲きこぼれるや白き藤
夜来雨濡れし赤岩濁り滝
青森県 銚子大滝 奥入瀬や渓流断ちし銚子滝
白糸の滝 渓流を蓮台にして滝清(すが)し
白布の滝 奥入瀬の流れはさみて滝競う
雲井の滝 白樺の木立に滝に皐月雨                
弥勒の滝 スヌーピーの左向きたる滝すがた
秋涼し水の簾(すだれ)や弥勒滝
赤岩を覆い隠すや白簾(しらすだれ)
松見の滝 青松に移ろひ流るる秋霞
滝口の崖に縋るか五葉松
道遠き松見の滝に秋の風
くろくまの滝 秋浅きくろくまの滝サヤサヤと
秋の田の刈穂を流るる宵の霧(能代への途上)
暗門の滝 白神のブナ森を縫う三筋かな(暗門の三滝)
青き空白き落ち水ブナの翠(あお)(一の滝)
暗門の滝は碧空突くごとし(ニの滝)
ドウと落つ虹の蓮台三の滝(三の滝)
秋田県 安の滝 いわし雲流れて遠し安の滝
大仏が横向きにおはす安の滝
滝口の背に湧き出でし雲の峰
黒岩に降る白糸の幾千条
幸兵衛一の滝 本滝の露を払うか一の滝
幸兵衛滝 滑滝や雲路に沿いて鳶の舞ふ
谷を嘗め沢を埋めたる滝猛し
回顧の滝 回顧れば噴流時を抱き返り (抱返り渓谷)
法体の滝 法体や九輪曼荼羅秋の滝    
奈曽の白滝 白水に含まれたるかや淵の碧(あお)
不動滝 滝巡り五本の落ちし小安峡
三階滝 逆光に煌き舞える滝飛沫
谷筋を覆う飛沫や小又峡
三階の滝吹き零るる水煙
桃洞の滝 滝すがた知るや知らずや鳶の舞う
桃洞の滝の姿の眩しさは逆光のみが理由(ことわり)なるや
桃・洞(もも・ほら)の命名腑に落ち滝を見る
垂乳根の母の姿(かたち)を桃洞の滝に求めし旅の果て
岩手県 白糸の滝 白糸の名に相応しき滝ありき
白糸の滝は中空(みそら)に浮き沈み
降る滝 蜩(ひぐらし)の声滝伝いに降るごとく
七折の滝 早池峰の割れ目縫いたる七折滝
七折の滝は噴き跳ね秋涼し
噴流や七つに折れし滝猛し
七折無名滝 七折の滝なら嬉し無名滝
山形県 白糸の滝 最上川滝を掠めて遊船消ゆ (戸沢)
最上川白糸の滝霧に溶け
玉簾の滝 黄濁の滝に変わるや玉簾(たますだれ)
滑川大滝 栗鼠(きねずみ)の栗食む背縞や滑の滝
火焔の滝 火焔(ひのほえ)の虹鮮やかに飛ぶしぶき
七ツ滝 月山を爪で守るや七ツ滝
宮城県 秋保大滝 秋保滝飛沫に溶ける霧の雨
三階の滝  靄厚く音に篭もりし三階滝 (蔵王)
不動滝 不動滝蔵王の山の奥深し
白糸の滝 春の滝岩に白布掛かりたり (一迫)
色麻大滝 一筋に降(くだ)りてしぶく滝箒
福島県 銚子ケ滝  安達太良の酒水受け止む銚子口
弾け跳び滝壷覆いし水の牙
乙字ケ滝 濁流に姿止めぬ乙字滝
阿武隈川雨後の流れの激しくて乙字ケ滝も定かならずや
三日月の滝 三日月の滝に蛙(かわず)の伏せるかな
小野川不動滝 木の間より競りいでたるや水と音
栃木県 裏見の滝 滝裏の危うき所に芭蕉道 (日光)
寂光の滝 寂光の木立の鬱として繁し
龍頭の滝 紅つつじ龍頭の髯や眼とならむ
湯滝 湯の湖よりブナ林下りてとうとう
霧降の滝 谷の滝覆いて霧の白く降る
音に聞く彼の名の滝は霧の陰
白く降る霧の彼方(あなた)に滝の音
はらばろと来つるも滝は霧の果て
龍門の滝 濁流を呑みて江の川激し (烏山)
華厳の滝 玄鳥(つばくらめ)華厳の滝を掠めけり
いわつばめ華厳の谷を渡りたり
暮れなずむ華厳の滝口陽に映えて中禅寺湖に赤雲の立つ 
群馬県 吹割の滝 滑床(なめとこ)を掬い取りたる五月雨(さつきあめ)
麻苧の滝 懸崖や苧を糾(あざな)えし滝飛沫
浅間大滝 沐浴にカケスも声を潜めけり
棚下不動ノ滝 天空の岩間を落ちる銀簾
裏見の滝 滝裏や御簾越しに見る狭き谷 (水上)
嫗仙の滝 白髪の乱れし姿や媼嫗(おうな)滝
小泉の滝 小泉の滝音幽(かそ)けし閑古鳥
小倉の滝 岩肌に苔と掛けたる水の網
船尾滝 滝も舞う榛名の山の花嵐
不動大滝 崖つつじ忠治も漱(すす)ぎし不動滝
線の滝 ひたすらにひねもす下る線の滝
三段の滝 奔流や三段跳びの釜の跡 (南牧)
常布の滝 雲に乗り今日も常布の滝時雨(温帯に捧ぐ)
大仙の滝 虹を追ふ飛沫も色に染まりたり
茨城県 玉簾の滝 神社脇密かに落ちる玉簾 (日立)
袋田の滝 見上ぐれば視野に溢るる巨瀑かな
月待ちの滝 滝裏や御簾越し茶屋の宵明かり
裏見滝月待ち茶屋の宵明かり
埼玉県 秩父華厳の滝 白滝の落ち行く果てや濁り淵
丸神の滝 空と木と滝の彩なす神の郷
昇竜の滝 木漏れ日に三筋の流れ光りけり
不動の滝 尾根越えて山また越えて不動滝 (大滝村)
五常の滝 黒岩を白く覆うや滝飛沫
千葉県 粟又の滝 春光や飛沫とともに転げ落ち
東京都 拂沢の滝 首都の滝如月の夜に凍りけり
天狗滝 熊笹や掻き分け来つる天狗滝
大岳大滝 大岳の木陰に一つ埋もれ滝
三ツ釜の滝 三ツ釜を跳ねて下りて深き淵
ネジレの滝 ネジレ滝岩間伝いに右左
神奈川 洒水の滝 滝行者白衣(びゃくえ)も洒水に霞みけり
夕日の滝 静謐の時を舫(もや)いし絹の滝
千条の滝 千条の雫を落とす滝暮白
飛龍の滝 箱根路や飛龍の滝に霧の巻く
早戸大滝 尾根越えて遊雲遥か神の滝
神の座の大岩滝を覆いたり
本棚 丹沢や本棚もちて一とせむ
地獄棚 道険し名も凄まじき滝ありき
モロクボ沢大滝 モロクボの沢に掛かるや葭簀(よしず)滝
山梨県 吐龍の滝 清里や龍が水撒く夏木立
雄滝 白流を二条に裂くつたかづら (小菅)
白糸の滝 紅の葉を白く断ちたる糸の滝 (小菅)
三重の滝 清流を白く織リたる三重の布
龍神の滝 白龍の残すや淵の青き渦
七ツ釜五段滝 碧(あお)き滝淵も五月の水浅葱
七ツ淵五段に落ちる碧飛沫
神蛇滝 蔦楓三条(みすじ)に縫うや神蛇滝
錦繍の布を縫いたる白き糸
尾白川白糸染める緑淵
精進ケ滝 滝口の遠き青松秋霞み
仙娥滝 昇仙峡滝に嫦娥のおぼろ月
母の白滝 母と子の二条の滝や杉木立
初見の滝 三滝は太刀持ちのごと控えたり
見返りの滝 三滝や精進ケ滝の露払い
見神の滝 白流を十字に留めし金断層
白糸の滝 緑陰やお万の方の白涙 (羽衣)
銚子口二段滝 二段瀑木陰に消えし水の音
観音滝 見上ぐれば緑陰涼し水の網
七ツ釜滝 谷深き岩場に潜む七ツ釜
風吹の滝 青嵐風吹きの滝吹き上げし
千ケ滝 乱れ飛ぶ飛沫に陽光(ひかり)も乱れ跳び
桑の木滝 渓谷の門扉のごとし一の滝
黒戸噴水滝 滝口の噴流時を留めけり
噴流や時を忘れし銚子口
板敷大滝 木漏れ日や虹立つ淵に滝しぶき
新潟県 苗名滝 苗名とや地震もかくや滝の音
回顧れば流身細く音低し
惣滝 落ち水のためらいつつも滝模様
長野県 雷滝 滝裏や谷を揺るがす轟音(どどろおと)
裏見滝落音谷を渡りたり
 落ち水や谷に篭もるか軍楽隊
米子大瀑布 権現に谺(こだま)返すや不動滝
米子にて相呼し落ちし二大瀑
奇妙なる岩間を下りし奇妙滝
不動滝 滑床を外れし水の落ちにけり (高森)
田立の滝 屏風岩落ち途探すや天河滝
天河の大扇支えし霧ケ滝
行く秋を惜しむや虹の屏風岩
三本滝 矢沢滝白龍の背に赤屏風
白流が三条四条に黒屏風
三滝を集めて深し翠淵
不易の滝 岩肌や不易の流れ出(いずる)かな
静岡県 河津七滝 七滝の最奥にして黒き釜 (釜滝)
飛び競う光に苔の二つ三つ (釜滝)
大滝の壷を巡りて湯浴み客 (大滝)
白糸の滝 夕霧や湧き出し水の流れ落ち (富士宮)
夕間暮れ白糸に乗る宵の月 (富士宮)
白糸の空に霞むや富士の嶺
萬城の滝 舞い上がる飛沫も影も霧の内
 裏見てやしとど濡れにし萬城滝
浄蓮の滝 天城路や浄蓮の滝密かなり
下田より天城を越えて滝涼し
安倍の大滝 瀑流や駿河太郎の心意気
赤水の滝 滝前のケーブル悔し美段瀑
宇嶺の滝 繊細に真綿の如く落ちし滝
宇嶺(うとうげ)の滝は真綿を吐く如し
[西日本編]
岐阜県 平湯大滝 苔衾打ちて三条(みすじ)の滝簾
銚子の滝 航く(ゆく)舟の白帆の姿や銚子滝
宇津江48滝 宇津江なる霧の谷間に滝だき競ふ
養老の滝 養老の酒伝訪ねし滝見客
白水の滝 錦秋や岩間を割りて白龍下る
龍神の滝 龍神が昇りてのこすや青き淵
女男滝 壷の水男滝に浴びせる女滝
高樽の滝 高樽や壷に一羽の黒アゲハ
滝壷に黒き揚羽の風に舞う
 滝を撮る吾に付き纏ふ黒揚羽木陰に休みて尚も吾を見る
根尾の滝 御嶽の裾に抱かれし根尾の滝
濁川(にごりご)や裏の木曽路と根尾の谷
阿弥陀ケ滝 滝しぶき光の道に沿ひて跳び
白鳥(しろとり)の秀麗の滝に雲の峰
石川県 姥ケ滝 白髪を振り乱したる姥ケ滝
ふくべ大滝 白山や羊腸の径にふくべ滝
 滝口に見張りの如く覗く松
福井県 一条滝 落ち水は燕返しの燕かな
滝口の噴流燕を返しけり
落ち口の噴流飛燕を留めたり
龍双ケ滝 滝しぶき光とともに落ちにけり
岩と苔光と水のページェント
三重県 飛雪の滝 熊野川飛雪の滝遥かなる
布引の滝 布引の滝は塗料の滴るか
滝壷に白布音無く吸い込まれ
白布の上に一輪紅椿
庵座の滝 鶺鴒の叩き尾辿る庵座滝
遥けくも来つる湯ノ山庵座谷
滋賀県 八ツ淵の滝 現し世や雨後の流れの濁り淵
奈良県 笹の滝 幽谷や朝陽に浮かぶ笹の滝
不動七重の滝 春うらら不動七重の滝遥か
春霞五段に並ぶ青き淵
和歌山 桑の木の滝 木漏れ日に苔むす淵水輝けり
苔衾飛沫を浴びて輝けり
 桑の木の滝を囲みし苔衾朝陽に濡れて輝きにけり
八草の滝 八草の滝朝陽の陰に見えもせず
那智の滝 滔々と神木(しぼく)隠れに那智の滝
那智の滝秀麗の樹に雲の湧く
滝口に水のっと出て落ちにけり
兵庫県 原不動滝 緑陰に篭もりて白き原不動
若木萌え白滝篭るや原不動
猿尾滝 長き尾の支えし巨石猿尾滝
天滝 懸崖や雲に梯(かけはし)天の滝
天空の雲間を裂きて滝飛沫
布引の滝・雄 布引の滝口塞ぐケムスダレ (川柳)
布引の滝・雌 皐月空葉櫻落つるケム簾行く手阻むや布引の滝(狂歌)
シワガラの滝 ヒヨドリの声渡り来て滝に消ゆ
誰ぞ彼や苔生す洞に滝の響(おと)
洞滝の門を守るか座禅草衛兵のごと咲き揃いたり
飛龍の滝 五月雨(さみだれ)に泡噛む飛龍の滝激し
滝に靄とおり過ぎたる皐月雨
七種の滝 碧空やキラ星のごと飛沫舞ひ
天駆けるシブキに遊ぶ岩燕
鳥取県 雨滝 秋風や狗賓の去りて時雨けり
秋の滝もののあはれと人の世は
徳島県 雨乞いの滝 石舞台鋏みて滝のみぎひだり
雨呼びし雌滝に従う雄滝かな
大釜の滝 大釜や金斧鉄斧のものがたり
春の日を浴びて翠(みどり)の釜深し
大轟の滝 滝上に身を乗り出すや五葉松
新居田の滝 滝壷にヒョイと落ち行く白き糸
 滝口に小便小僧の居る如し
高知県 大荒の滝 階段をループに潜りし荒れの滝
竜王の滝 朝露や苔に苔むす篭もり滝
朝霧や竜王の滝幽かなり
 滝壷や苔と落ち葉に露の跡
樽の滝 樽の滝落水浴びて山野草
落ち口の水に雄雄しき雑草か
平家の滝 落人の魂安かれと平家滝
落人の伝えも悲し滝静か
大樽の滝 滝うらら空に皐月の千切れ雲
滝壷や岸にサツキの裾化粧
見残しの滝 滝口の奥に連なる媛小松
 橋脇に見残すごとき滝密か
愛媛県 記念の滝 愛媛路に入りたる記念の滝ひとつ
 記念をば紀念と書くと人の言う
白糸の滝 群雲やまずめに白き糸の滝
暮れなずむ伊予路の谷に滝白し
白猪の滝 滝木立なお青くして宵の月
夕間暮れ静けさいや増す滝の音
 青き葉や白猪の滝に夏近し
 夏(げ)の青葉三段隠れの白き滝
大分県 東椎屋の滝 雨もよい滝口雲間に呑まれけり
子達の声滝壷飛沫に夏の果て
 安心院(あじむ)なる耶馬渓流に高き滝
福貴野の滝 渓流をどっと落とすや滝時雨
夏霞滝に孤高の閑古鳥
高みより三条(みすじ)の白水糸を引き
西椎屋の滝 猛き滝岩間を割りて噴き下だり
滝白し木の下闇をいづるかな
夏の滝青葉若葉に見え隠れ
龍門の滝 雲低く龍門滝の滝滑り
いかさまに鯉の昇りて龍となり
栄達の登龍門で滝下り
震動の滝・雄 夕間暮れ谷を渡るや轟(とどろ)音
滝白く道は木暮か夕暮れか
鳴き終えぬ老鶯の声滝に消ゆ
震動の滝・雌 震動の雌滝は垂水に相応しき
原尻の滝 滝口のアーチ描きて水の落つ
熊本県 数鹿流ヶ滝 火の国や阿蘇の噴煙(けむり)と滝白し
阿蘇の山裾野八里を滝と越ゆ
白糸の滝 数鹿流ヶの脇に密かな白き糸
鹿目の滝 夏木立鹿目の滝の夕間暮れ
栴檀轟の滝 陽炎や淵よりゆらり飛沫分け
片かげり闇より水の躍り出で
落ち水の背を明暗の片蔭り
五老ヶ滝 音高き滝はおそらく直ならむ
滝轟(とどろ)通潤橋を渡るかな
滝らしき滝は五老の滝なりき
宮崎県 真名井の滝 高千穂や神の湯浴みし祠滝
サラサラと滝音洞(ほら)を渡るかな
神の嶺厳かなるや真名井滝
瀞ゆらり肩口の滝涼やかに
行縢の滝 行く夏を惜しむか飛沫の心地よさ
行縢の水流白き下げ緒かな
滝遠し樹林過ぎてなを青葉闇
矢研の滝 急流や木の間隠れの滝を見る
関之尾の滝 夏風や歯茎の如き滝の見ゆ
川洋洋たちまち猛けき滝となり
鹿児島 龍門の滝 岩肌を嘗めつつ水の落ち来たり