前回のお話しはこちら。
今回、修理に出したEOS R5ですが、Canonに提出するデータを作るため、いろいろ検証を繰り返しました。
LightRoomで現像すると、カラーノイズがかなり強くでます。輝度ノイズも多め。ノイズは、本来ランダムで発生します。レンズ補正などを加えると、樽形、糸巻き型の歪みを補正するため、ノイズに規則的な模様が浮かび上がり、なんじゃこりゃってなります。
当然、Canon純正のDPPを使う分には、このようなことにはなりません。
一方、Canon純正の現像ソフトであるDPPでは、それなりにノイズはでますが、LightRoomほどではありません。特にカラーノイズはかなり抑えられています。
DPPにはDPPにしかできない機能があり、かなり高画質に仕上げてくれることは間違いありません。ただ、細かい調整がしにくく、現像にも時間が掛かるのが難点です。
いずれの現像ソフトを使用しても、EOS Rよりもノイズは多い事に変わりがありません。
しかし、DPPで現像している限り「故障」とは言えない程度のノイズな気もします。
いろいろ検索していると、同じような現象を「あれれ?」と書いて居る人もいました。私だけの現象ではないようです。とは言え、これだけ多くのユーザーがいる製品ですから、もう少し話題になってもいいと思うんですよね。それだけレアケースという事でしょうか。
なんて書いてたら、Canonからメールが来ました。
「追加で送って貰ったサンプルデータと、実機、検証機で調べたけど、差異はなかったよ!」
ですって。
「製品保証内での対応として、再調整はするよ」
という追加のコメントも。
全く健全な製品だったら、そのまま送り返すと思うのです。
追加のサンプルデータも取り寄せる必要ないでしょうし。
「ノイズは確かに多いけど、ギリギリ正常品の範囲かな」
「ギリギリアウトだけど、調整で何とかなる範囲かな」
の、いずれかでしょうか(笑)。
調整でどれぐらい良くなってくるか、楽しみでもあります。