大正13年(1924年)
JASRAC No.000-0701-3 

 「野口雨情の世界」歌謡余話 
あの町この町 
作詞:野口雨情 
作曲:中山晋平
MIDI制作:滝野細道
 
(一)
あの町この町 日が暮れる
日が暮れる
今来たこの道 帰りゃんせ
帰りゃんせ
 
(二)
お家がだんだん 遠くなる
遠くなる
今来たこの道 帰りゃんせ
帰りゃんせ
 

野口雨情は現在の茨城県北茨城市出身ですが、この切手に栃木県とあるのは、野口雨情終焉の地が宇都宮市鶴田町であり、同地に「あの町この町」の歌碑があるからだと思われます。中山晋平は信州の人。それにしてもこの歌詞の不思議なのは、<お家がだんだん遠くなる遠くなる>という所です。<今来たこの道帰りゃんせ>といいながら、この歌詞は何か四次元パラドックスに落ちこんだような気がします。「赤とんぼ」の<おわれてみたのは>と双璧のような気がしますが、皆さんは歌っていてどうでしたか? 一つの解釈に、【子供が家を離れて遊び呆けていて、はっと気が付いたら夕闇が迫っていた。早くお家に帰らなくちゃいけないのに、お家はだんだん薄闇につつまれて、遠くぼんやりしてきた。空を見るともう星も瞬きだした。早く帰りなさい、吸血鬼が出るよ、と、天の声】というのがあります。それとも、依怙地になってどんどん遠回りしているうちに、お家が遠くなっていく、と解釈しますか? 
(三)
夜空に夕べの 星が出る
星が出る
今来たこの道 帰りゃんせ
帰りゃんせ
 

懐メロ   八洲秀章&抒情歌   童謡・唱歌        「細道のMIDI倶楽部」TOPへ 2006/SEP/01