江戸の子守唄 
@をもう一度聞く 現在最も歌われているも
の「江戸子守歌」
Aを聞く 細道の記憶しているもの
戦後の学校教習
Bを聞く 昭和16年教科書のもの
で旋律は全部4分音符
 
@
ねんねんころりよ
おころりよ
ぼうやはよい子だ
ねんねしな

ぼうやのお守りは
どこへ行った
あの山こえて
里へ行った

里のみやげに
何もろうた
でんでん太鼓に
笙の笛
  
 
A
ねんねんころりよ
おころりよ
坊やは良い子だ
ねんねしな

坊やのお守りは
どこへ行た
あの山越えて
里へ行た

里の土産に
何もろた
でんでん太鼓に
笙の笛
  
 
B
ネンネン コロリヨ、 
オコロリヨ。
バウヤハ ヨイ子 ダ、
ネンネシナ。

バウヤノ オモリハ、
ドコヘ 行ッタ。
アノ 山 コエテ、
里ヘ 行ッタ。

里ノ ミヤゲニ、
ナニ モラッタ。
デンデンダイコニ、
シャウノフエ

 
            
      でんでん太鼓         笙の笛           お守り 

この「江戸子守歌」は江戸から地方に広がって行き、その土地の子守唄となりました。幼いころ聞かさ
れていた子守歌が江戸の発祥だったと長じてから知った人も多いでしょう。それだけに色々のバリエー
ションの江戸子守歌があるわけですが、現在はイ短調の
@が一番知られているものでしょう。細道の故
郷では変ホ長調の
Aの方が歌われていて、こちらの明るい方が記憶に残っています。ところが戦前の
昭和16年国民学校の『ウタノホン』としてハ長調の
Bがあるのが分かり、これがAのメロデイーと同じで
こちらの方が元歌に近いのかな、という思いがします。
図のでんでん太鼓は、輪切りの竹や薄皮をまるめた筒の両側に和紙を張り、両脇に糸の先に小豆など
を付けたものを繋ぎ、柄を持って回すと、<でんでんでん>と音がする玩具です。図の笙の笛は、細道
のうろ覚えのもので全く正確ではありませんが、とにかく竹で作った笛で、ピーピーと単音がでる簡単な
ものでした。笙の笛の語源にも諸説がありますが、雅楽の竹製の楽器『笙』から出たものというのが一番
多いようです。玩具の笙の笛にも二音三音のものや、縦笛に似たものまで様々だったようです。
 

童謡・唱歌  懐メロ  八洲秀章&抒情歌   *2011/DEC/06  「細道のMIDI倶楽部」TOPへ