Formation Flight of Zero-Fighter

昭和19年(1944年頃)(*1)
JASRAC No.077-0256-6
軍隊小唄(陸海空軍小唄)(*2)
作詞:作詞者不詳
補作詞:下条ひでと
作曲:倉若晴生(*3)
歌唱:軍隊はやり歌
制作:滝野細道

(一)(*4)
いやじゃありませんか 軍隊は
カネのお椀に 竹のはし
仏さまでも あるまいに
一ぜん飯とは なさけなや

(二)
腰の軍刀に すがりつき
連れてゆきゃんせ どこまでも
連れてゆくのは やすけれど
女は乗せない 戦闘機(*5)

(三)
女乗せない 戦闘機(*6)
みどりの黒髪 裁ち切って
男姿に 身をやつし
ついて行きます どこまでも

(四)(*7)
七つボタンを 脱ぎ捨てて
いきなマフラー 特攻服
飛行機枕に 見る夢は
可愛いスーチャンの(*8) なきぼくろ

【陸海軍の四番】(*9)
大佐中佐少佐は 老いぼれで
といって大尉にや 妻があり
若い少尉さんにや 金がない
女泣かせの 中尉どの
童謡・唱歌・懐メロ 八洲秀章&抒情歌 昭和戦前の流行歌・新民謡 昭和戦後の歌謡曲・演歌
*08/SEP/09

(*1) ほんとにほんとに御苦労ね」(作詞:野村俊夫、作曲:倉若晴生、歌:山中みゆき)の替え歌として16〜7年頃から軍隊の間で流行りだした。JASRACの許諾No.は「ほんとに・・・」のもの。
(*2) 「軍隊小唄」と通称されているが、陸・海・空・軍それぞれのバージョンの<軍小唄>があった。
(*3) 作曲:倉若晴生とあるのは、替え歌なので曲の著作権が倉若に帰属しているためである。
(*4) 一番は各軍共通。このMIDI全体は航空隊のもので代表している。
(*5) <女は乗せない戦闘機>の部分は、<陸軍=女は乗せない戦車隊>、<海軍=女は乗せない輸送船>となっている。
(*6) <女乗せない戦闘機>の部分は、<陸軍=女乗せない戦車なら>、<海軍=女乗せない船ならば>となっている。
(*7) この四番は航空隊版のもの。
(*8) 「可愛いスウチャン」(作詞作曲不詳)も軍内部で流行っていた。のち、<練鑑ブルース>となる。
(*9) 陸・海軍の四番はこれが入る。しかし部隊によっても様々な替え歌がありそれが歌われていた。もちろん軍に公認される歌ではなく、むしろ反戦歌、アジ軍歌の部類に入るものだが、兵士の間では所謂官製の軍歌よりもこうしたものが好んで歌われた。戦争の建前と実情をよく表している。ひところ、ドリフターズの加藤茶が ♪いやじゃありませんか花子さん オナラばっかりしていたら 花嫁修業をしていても どこへ行こうと鼻つまみ♪ と歌っていたのが有名。