ほんとにほんとに御苦労ね


昭和14年(1939年) JASRAC No077-0256-6
ほんとにほんとに御苦労ね
作詞:野村俊夫
作曲:倉若晴生 
歌唱:山中みゆき 
制作:滝野細道

(一)
楊柳(やなぎ)芽をふく クリークで
泥にまみれた 軍服を
洗う姿の 夢を見た
お国のためとは いいながら
ほんとにほんとに ご苦労ね

(二)
来る日来る日を 乾麺麭(かんぱん)
護る前線 弾丸(たま)の中
ニュース映画を 見るにつけ
熱い涙が 先に立つ
ほんとにほんとに ご苦労ね

(三)
今日もまた降る 雨の中
何処が道やら 畑やら
見分けもつかぬ 泥濘(ぬかるみ)
愛馬いたわる あの姿
ほんとにほんとに ご苦労ね

(四)
妻よ戦地の ことなどは
なにも心配 するじゃない
老いた両親(ふたおや) 頼むぞと
書いた勇士の あの音信(たより)
ほんとにほんとに ご苦労ね
童謡・唱歌・懐メロ 八洲秀章&抒情歌 昭和戦前の流行歌・新民謡 昭和戦後の歌謡曲・演歌 *08/SEP/09

この「ほんとにほんとに御苦労ね」は銃後の気持を表した戦時歌謡として戦場の兵士たちに圧倒的に支持され、戦地の歌に移し変えた替え歌が沢山作られ、それが「軍隊小唄」として復員兵とともに帰って来た。陸・海・空の軍隊それぞれの小唄がある。戦後になっても学校や労働組合の応援歌などの替え歌として歌われている。ザ・ドリフターズの替え歌が有名だが、著作権関係はきちんと処理されているようだ。