昭和57年(1982年)          JASRAC No.0S1-7389-1

蒲田行進曲   角川映画「蒲田行進曲」主題歌

作詞:Brian Hooker
作曲:Rudolf Friml
訳詞:堀内敬三
歌唱:松坂慶子/風間杜夫
    平田 満
MIDI制作:滝野細道

(一)
虹の都光の港 キネマの天地
花の姿春の匂い あふるるところ
カメラの眼に映る かりそめの恋にさえ
青春もゆる 生命(いのち)はおどる
キネマの天地

 (三)
 春の蒲田花咲く蒲田 キネマの都
 空に描く白日の夢 あふるるところ
 輝く緑さえ とこしえの憧れに
 生くる蒲田 若き蒲田
 キネマの都

(二)
胸を去らぬ想い出ゆかし キネマの世界
セットの花と輝くスター ほほえむところ
瞳の奥深く 焼付けた面影の
消えて結ぶ 幻の国
キネマの世界

 【著作権関係】
  原曲(SONG OF THE VAGABONDS)の著作権は作詞者
  Hooker氏は消滅で作曲者のFriml氏は有効ですが、両
  氏ともFamous Music Corp.に信託しています。FMC社は
  日本の<日音>に付託していますが、日音はFMC社を事
  前承認出版社としておりませんし、日音、訳詞の堀内敬
  三氏ともJASRACに全信託していますので、JASRACと細
  道の間の配信契約により配信します。
八洲秀章&抒情歌  童謡・唱歌  懐メロ  *10/JUL/22 「細道のMIDI倶楽部」TOPへ
 Camera Illust by Hosomichi

この「蒲田行進曲」は、先頃(平成22年7月)に亡くなった<つかこうへい>の原作・演出の舞台を
映画化した角川映画『蒲田行進曲』の主題歌です。この歌はもともと、1925年のミュージカル<放
浪の王者>の中の<放浪者の歌=Song of the vagabonds>(ルドルフ・フリムル作曲)に、1929年
堀内敬三が松竹キネマ『親父とその子』の主題歌として歌詞をつけたものが原曲となったもので、
その後松竹キネマ蒲田撮影所の社歌となっていました。この角川映画の<キネマの天地>とは
当然松竹蒲田撮影所のことですが、監督が東映の深作欣二、撮影場所は東映太秦撮影所という
ねじれたもので、東映vs松竹の確執(三社協定絡み)ともなったと言われています。物語はスター
の<銀ちゃん>(風間杜夫)が、落ち目の女優<小夏>(松坂慶子)を、間に出来た赤ん坊ともど
も、大部屋俳優<ヤス>(平田満)に押し付けようとする、男女間の愛憎を描いたものですが、最
後の場面の<階段落ち>が記憶に残っています。