昭和13年(1938年)
JASRAC No.019-0261-0
悲しき子守唄
作詞:西条八十
作曲:竹岡信幸
歌唱:ミス・コロムビア(松原操)
制作:滝野細道

(一)
可愛いおまえが あればこそ
つらい浮世も なんのその
世間の口も なんのその
母は楽しく 生きるのよ

(二)
可愛いお目目よ 丸い手よ
見れば撫でれば 悲しみも
忘れていつか 夢の国
母は涙で 笑うのよ

(三)
つらい運命(さだめ)の 親子でも
吾が子は吾が子 母は母
神様だけが 知っている
たまに逢う日の 子守唄

童謡・唱歌・懐メロ 八洲秀章&抒情歌 昭和戦前の流行歌・新民謡 昭和戦後の歌謡曲・演歌
*2008/NOV/12

この「悲しき子守唄」は昭和13年に大ヒットした松竹映画<愛染かつら>の主題歌の一つです。<愛染かつら>の主題歌は「旅の夜風」(西条八十作詞、万城目正作曲)、「愛染夜曲」(西条八十作詞、万城目正作曲)、「愛染草紙」(西条八十作詞、万城目正作曲)、「荒野(あれの)の夜風」(西条八十作詞、早乙女光作曲)、そしてこの「悲しき子守唄」と続きます。<愛染かつら>という名の主題曲はありません。他の曲は戦前の流行歌に入れてありますが、この曲は抒情歌に入っています。