津村謙(つむら けん 1923年12月12日−1961年11月28日、富山県入善町出身)は、戦時中の昭和18年にデビューしたが、直ぐに徴兵され、戦後昭和21年再デビュー時に、『愛染かつら』の主人公津村浩三の<津村>と浩三役を演じた上原謙(加山雄三の父)の<謙>を貰って<津村謙>という芸名にしたそうです。昭和23年の「流れの旅路」のヒットでミュージックシーンに躍り出ました。次の大ヒットが「上海帰りのリル」で、以下下掲の曲をヒットさせましたが、昭和36年一酸化炭素中毒で事故死で37歳の早世でした。<ビロードの声>といわれた美声の持ち主でした。
吉川静夫(1907年(明治40年)8月28日ー1999年(平成11年)4月10日)は北海道帯広市出身で、戦前から作詞をはじめ、この「流れの旅路」が大ヒットして一流作詞家となりました。当倶楽部のアップ曲はここに掲載。倶楽部収載以外の曲には、「流れの船唄」、「島のブルース」、「女のためいき」などがあります。
(三)
紅いマフラーは 見るのもつらい
別れ惜しんだ あの娘がいとし
はるかあの空 あの星見ては
ゆくかはるばる 流れの旅路
(二)
旅の一座の 名も無い花形(スター)
ビラの写真の さみしい顔よ
はるかあの町 あの村すぎて
ゆくかはるばる 流れの旅路
(一)
紅いマフラーを いつまで振って
名残り惜しむか あの娘の馬車は
はるかあの丘 あの山越えて
ゆくかはるばる 流れの旅路
作詞:吉川静夫/ 作曲:上原げんと/ 歌唱:津村謙/ MIDI制作:滝野細道
流れの旅路