昭和43年(1968年)   
JASRAC No.013-3090-0
小樽のひとよ
作詞:池田充男
作曲:鶴岡雅義
歌唱:鶴岡雅義と東京ロマンチカ
制作:滝野細道
 
小樽の西方島牧の「飛龍賀老の滝
Photo taken by Hosomichi

(一)
逢いたい気持ちが ままならぬ
北国の街は 冷たく遠い
粉雪まいちる 小樽の駅に
ああ ひとり残して 来たけれど
忘れはしない 愛するひとよ
 
 
(三)
 小樽は寒かろ 東京も
 こんなにしばれる 星空だから
 語り明かした 吹雪の夜を
 ああ 思い出してる 僕だから
 かならずいくよ 待ってておくれ
 ・・・
待ってておくれ〜〜
(二)
二人で歩いた 塩谷の浜辺
偲べば懐かし 古代の文字よ
悲しい別れを ふたりで泣いた
ああ 白い小指の つめたさが
この手の中に いまでも残る
 
 童謡・唱歌 懐かしのメロディー 八洲秀章&抒情歌 昭和戦後の歌謡曲・演歌
 
*2009/JAN/31

レキント・ギターの<レキント>は<高音>を表す言葉ですが、主としてトリオ・ロス・パンチョスなどのラテンアメリカン・タンゴのグループがこれを使用したことにより日本でも広がりました。歌謡曲では、鶴岡雅義作曲の「二人の世界」(歌:石原裕次郎)の伴奏として使用され、鮮烈なイメージを与えました。その翌年の1966年、鶴岡雅義は<鶴岡雅義と東京ロマンチカ>を結成し,1968年に三条正人の歌でこの「小樽のひとよ」を大ヒットさせました。<ロマンチカ>の命名は、ロマンチック・レキントの先駆、ロス・パンチョスをイメージしたものであると思います。当倶楽部では他に「君は心の妻だから」をアップします。
塩谷浜:小樽の西方の海水浴場の一つ。近くにオタモイ岬がある。古代文字:江戸末期、手宮石室洞窟の壁に文字様の壁画が発見され、古代文字だ、壁画だ、最近の悪戯だ、と諸説紛々だったが、平成になって隣接の縄文地層から同様のものが発見された。小樽の名物。オタモイ岬地図