酒場にて | |
作詞:山上路夫 作曲:鈴木邦彦 |
歌唱:江利チエミ MIDI制作:滝野細道 |
(一) 好きでお酒を 飲んじゃいないわ 家(うち)にひとり帰る時が 怖い私(あたし)よ あのドアを開けてみたって あなたはいない 暗い闇が私を 待ってるだけよ また長い夜をどうして すごしましょう 愛の香りも 消えたあの部屋 |
江利チエミ(えり ちえみ、本名:久保智恵 美、昭和12年(1937年)1月11日〜昭 和57年(1982年)2月13日、東京都台 東区出身)は、昭和27年15歳のとき「テ ネシーワルツ」でレコード・デビューをしま した。翌年美空ひばり、雪村いずみととも に<三人娘>と呼ばれ、歌、映画、舞台、 ショーなどに幅広く活動し、特に<サザエ さん>は終生の当たり役となりました。絶 頂期の昭和34年大スター高倉健と結婚し ましたが、昭和46年(1971年)自身の実 家の多額の負債のため<愛しながらの別 れ>でチエミの申し込みによる離婚となっ た、といわれています。またこの時期、NH Kとの<紅白歌合戦>の問題が起こり頑 なに出場辞退するなどがありました。この 「酒場にて」はそうした失意のどん底で酒 に溺れているときに作られた、まさにチエ ミの心境吐露のままの歌と細道には思わ れます。作詞の山上路夫がその辺を考慮 に入れたかどうか分かりませんが、チエミ はこの歌の7年後、泥酔して吐瀉物が気 管に詰まって窒息したのが原因といわれ、 若くして亡くなりました。葬儀の際、道の反 対側に佇む高倉健の姿があったと・・・・・・ |
(二) どうぞお店が 終わるときまで ここにおいてひとりだけで 飲んでいるから 死ぬこともできず今でも あなたを想い 今日もひとり酒場で 泣いてる私(あたし) また長い夜をどうして すごしましょう 愛の香りも 消えたあの部屋 * (冒頭2行間奏) * 死ぬこともできず今でも あなたを想い 今日もひとり酒場で 泣いてる私 また長い夜をどうして すごしましょう 愛の香りも 消えたあの部屋 |
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*10/DEC/03 | |
分からないと言えば、作曲の鈴木邦彦が意識したかどうか分かりませんが、この曲の根幹をなす最初 の2小節♪好きでお酒を飲んじゃいないわ♪の部分のメロディーが、メンデルスゾーンの無言歌集第2 巻の 「ヴェニスの舟歌」に想を得たのではないかと思わせるところがあります。当倶楽部の「ふたつの ヴェニスの舟歌」の後半のものを参照。 |