Photo by Hosomichi
  笛や 太鼓に さそはれて
  山の祭に 來て見たが

  日暮は いやいや 里戀し
  風吹きや 木の葉の 音ばかり

  かあさま戀しと 泣いたれば
  どうでも ねんねよ おとまりよ

  しくしくお背戸に出て見れば
  空には寒い あかね雲

  かりかりさをになれ さきになれ
  お迎いたのむと 言ふておくれ



  中山晋平作曲の「里ごころ」
  ←山梨忍野付近の里風景
  
大正11年(1922年) JASRAC No.036-4674-2

里ごころ
作詞:北原白秋(PD)  作曲:弘田龍太郎(PD)  MIDI制作:滝野細道

懐メロ  八洲秀章&抒情歌  童謡・唱歌   「細道のMIDI倶楽部」TOPへ *2014/SEP/23
中山晋平の曲とは全く違います。また、白秋の歌詞も漢字や旧仮名遣いも相違しています。
戦前は著作権に対する認識が希薄で、文部省唱歌などは今に至るも作詞作曲者不詳のも
のが沢山あります。また、曲より詩のほうが優先していた傾向もあって、一つの詩にいくつも
の曲がつけられたものが多いです。特に北原白秋のものは多く、本倶楽部にも「雨」「雀のお
宿」「砂山」「ちんちん千鳥」「りすりす小りす」が、複数メロディーでアップしてあります。この「
里ごころ」は前出の曲に比べ、それほど有名ではありませんがそれでも三曲の違うメロディ
ーが確認されています。