この歌の背景には、野口雨情が30歳代半ばの頃、生まれて7日目の愛娘を亡くしたという事実があるようです。歌詞やメロディーは底抜けに明るいのですが、そういう事情を知ってみると、二番の歌詞は涙なくしては見られなくなります。特に<生まれてすぐに壊れて消えた>というところは、雨情の心情察するに余りあります。野口雨情は1882年今の茨城県北茨城市の生まれで1945年敗戦を待たずに没しています。本居長世とのコンビでは、「十五夜お月さん」「青い目の人形」「赤い靴」「七つの子」「俵はごろごろ」「四丁目の犬」など、中山晋平とのコンビでは「あの町この町」「雨降りお月さん」「波浮の港」「黄金虫」「証城寺の狸囃子」「船頭小唄」などがある
「野口雨情童謡の世界」


       
           

  大正11年(1922年)   JASRAC No.039-0163-7

 しゃぼん玉


       作詞:野口雨情(PD)
   作曲:中山晋平(PD)
   MIDI:滝野細道



1.しゃぼん玉飛んだ
  屋根まで飛んだ
  屋根まで飛んで
  壊れて消えた

2.しゃぼん玉消えた
  飛ばずに消えた
  生まれてすぐに
  壊れて消えた

  風 風 吹くな
  しゃぼん玉飛ばそ

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