「証城寺の狸ばやし」の証城寺とは、木更津市にある<浄土真宗 本願寺派 護念山 證誠寺>のこととされています。木更津には昔から<狸ばやし伝説>があって、大体歌詞のようですが、この伝説の最後は『・・・和尚さんとポンポコ踊りを競っていた狸たちが、ある晩突然来なくなった。心配した和尚さんが翌日探し回って見ると、庫裡の床下にリーダーの大狸がお腹の皮が破れた姿で死んでいた。憐れに思った和尚さんは手厚く葬った』というものです。それを、木更津に来た野口雨情が聞いて、「証城寺の狸ばやし」として童話誌「金の船」に掲載し、中山晋平が曲をつけました。これは童謡から出たものとしては、世界に最も知られた歌でしょう。<證寺>が<証寺>となった経緯には諸説あって、@雨情が参考にした書籍が間違っていた、A我が旦那寺の和尚さんが狸と踊ったなんて、とクレームがついた、B最初から<證誠寺>と特定されないよう雨情自身が配慮した、というものです。

     大正13年(1924年)      JASRAC No.039-0300-1


    証城寺の狸ばやし     



     作詞:野口雨情(PD)
     作曲:中山晋平(PD)
     MIDI制作:滝野細道


   (一)
   しょしょ 証城寺
   証城寺の 庭は
   つ つ 月夜だ
   みんな出て
   来い来い来い
   おいらの友だちゃ
   ポンポコポンのポン

   負けるな 負けるな
   和尚さんに 負けるな
   来い来い来い来い来い
   みんな出て
   来い来い来い

  
  (二)
   しょしょ 証城寺
   証城寺の 萩は
   つ つ 月夜に
   花ざかり
   おいらも うかれて
   ポンポコポンのポン

    「野口雨情童謡の世界」


  

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