明治44年(1911年)
   JASRAC No.006-6124-3  
   明治33年(1900年)
   JASRAC No.010-0157-4
(余禄)
 浦島太郎  うらしまたろう 信州の浦島太郎伝説
   作詞:文部省唱歌/三宅延齢
   作曲:文部省唱歌/乙骨三郎(?)
   制作:滝野細道

   作詞:石原和三郎
   作曲:田村虎蔵
   制作:滝野細道

信州木曾上松の臨川寺(りんせんじ)に浦島太郎伝説がある。こんな山の中にと思うが、太郎が竜宮城から帰った後の<後日譚>である。詳細はこちら
   (一)
   昔昔 浦島は
   助けた龜に 連れられて
   龍宮城へ 來て見れば
   繪にもかけない 美しさ

   (二)
   乙姫様の 御馳走に
   鯛や比目魚(ひらめ)の 舞踊
   ただ珍しく おもしろく
   月日のたつも 夢の中(うち)

   (三)
   遊にあきて 氣がついて
   お暇乞
(いとまごい)も そこそこに
   歸る途中の 樂しみは
   土産に貰つた 玉手箱

   (四)
   歸つて見れば こは如何に
   元居た家も 村も無く
   路に行きあふ 人人は
   顔も知らない 者ばかり

   (五)
   心細さに 蓋とれば
   あけて悔しき 玉手箱
   中からぱつと 白煙
   たちまち太郎は お爺さん






   (一)
   むかしむかし うらしまは
   こどものなぶる かめをみて
   あわれとおもい かいとりて
   ふかきふちへぞ はなちける

   (二)
   あるひおおきな かめがでて
   「もうしもうし うらしまさん
   りゅうぐうという よいところ
   そこへあんない いたしましょう」

   (三)
   うらしまたろうは かめにのり
   なみのうえやら うみのそこ
   たい しび ひらめ かつお さば
   むらがるなかを わけてゆく

   (四)
   みればおどろく からもんや
   さんごのはしら しゃこのやね
   しんじゅやるりで かざりたて
   よるもかがやく おくごてん

   (五)
   おとひめさまに したがいて
   うらしまたろうは 三ねんを
   りゅうぐうじょうで くらすうち
   わがやこいしく なりにけり

   (六)
   かえりてみれば いえもなし
   これはふじぎと たまてばこ
   ひらけばしろき けむがたち
   しらがのじじいと なりにけり
滝野細道の祖父(号:痴山)が臨川寺境内に建立した正岡子規の句碑(書も痴山)

 白雲や 青葉若葉の 三十里   
童謡・唱歌・懐メロ 八洲秀章&抒情歌 昭和戦前の流行歌・新民謡 昭和戦後の歌謡曲・演歌    *2008/NOV/287 浦島太郎