昭和58年(1983年)   JASRAC No.088-2437-1
 矢切の渡し
     
 
     作詞:石本美由起(C)  作曲:船村徹(C)  歌唱:細川たかし  MIDI制作:滝野細道

   (一)
   「つれて逃げてよ・・・」
   「ついておいでよ・・・」
   夕暮れの雨が降る 矢切の渡し
   親のこころに そむいてまでも
   恋に生きたい ふたりです

(三)
「どこへ行くのよ・・・」
「知らぬ土地だよ・・・」
揺れながら艪が咽ぶ 矢切の渡し
息を殺して 身を寄せながら
明日へ漕ぎ出す 別れです

   (二)
   「見捨てないでね・・・」
   「捨てはしないよ・・・」
   北風が泣いて吹く 矢切の渡し
   噂かなしい 柴又すてて
   舟にまかせる さだめです

  
    童謡・唱歌   懐かしのメロディー  八洲秀章&抒情歌          「細道のMIDI倶楽部」TOPへ 2013/MAR/02
この「矢切の渡し」は、最初はちあきなおみのシングル盤として昭和53年(1978年)B面でリリースされましたがA面曲の関係か、
あまりヒットしませんでした。そこで捲土重来、昭和58年(1983年)にちあきなおみ(A面)も含め、細川たかし、瀬川瑛子、中条き
よし、など7種類の競作でリリースされましたが、細川たかし盤が売れ続け、大ヒットとなって、第25回日本レコード大賞まで獲得
するに至りました。細川は前年の北酒場に続いて二年連続で同大賞を獲得しました。このため、どの楽譜を見ても、この曲は細川
たかしの歌ということになっていて、<矢切の渡し>には細川たかし名で歌碑があります。三橋美智也張りの高音がこの歌にマッチ
したのでしょうか。同様のことは佳山明生の「氷雨」にもいえます。「氷雨」は佳山の曲として、二度繰り返しシングル盤としてリリース
されましたが全く芽が出ず、三度目に日野美香、箱崎伸一郎とともにリリースしたところ大ヒット。しかし、氷雨(佳山明生盤)と注釈
を付けないと日野美香盤を想起してしまうようです。