迷惑な親子

　うわー、東北新幹線「やまびこ」が2階建てになってる〜　「はやて」には「こまち」が付いてる〜　うおー！　初めて見た〜！　と東北新幹線なんて10年ぶりぐらいの千歳です。
　駅に着いて、親、兄弟、親戚一同と合流。急いでいることもあって、席はそれぞれバラバラに取りました。私の席は、1号車の1番B席。進行方向で言うところの、一番後ろ。2人掛席になります。
　ところが、その席にはおばちゃんと子供2人が座ってポケモン弁当食ってる。見るも無惨なほど米粒が飛び散り、足下にはアスパラも転がっています。嫌な予感がしましたよ。おばちゃんは、私の顔を見るなり、慌てて席を空け、「どうぞ」の一言。うわー、勘弁してくれよー　ケチって1席だけ取って、空いてたらそのまま座って行こうという作戦だったんだな〜！
　子供を1人座らせ、1人を背負い、おばちゃんは、私の席の後ろにある隙間に立ち(最後尾なので)、子供が食べなくなったポケモン弁当を食べ始めます。立ち食いです。私の頭上でピカチュウが揺れています。子供が暴れれば頭上から手が伸び(つか、靴ぐらい脱がせよ。俺の膝を蹴るんだよ)、落ち着けば背負った子供をあやすため、デッキへ行ったり来たり。すぐ後ろの自動ドアがパカパカと開いたり、開いたり、開いたり。ううう。
　周りの視線が痛くなってきます。横に旦那(私のことをそう思っている風)がいるのに、雑誌読んで何もしてないじゃないか。奥さんがかわいそうじゃないか。
　痛てぇ。視線が痛てぇ。
　こんな日に限って座席は空きません。仙台を超えてもほぼ満席のまま。私こそどっか別の席に逃げたいのですが、そうも行きません。あー、今朝見たTVの星占いは最下位だったなーなんて思い出して、ちょっぴり涙。
　通夜に出る前に、私は摩耗してしまいました。
　6000円(子供料金)ケチりたい気持ちは非常によく分かるのですが、それだったら、自由席にするとか、通常の特急にするとかした方が良かったんじゃないかと思います。最後、親子が列車を降り、ホームからも何度も頭を下げて行かれましたが、ちょっと納得できない千歳でありました。
　この行きの列車中、近くの席にいた親族、誰も私に声を掛けてくれませんでした。リアル他人の振りですよ。ううう。