千歳亭のカルボナーラは、準備を始めてから食べられるようになるまで、なんと1週間は掛かる手間の掛かった逸品。
 豚バラ肉を丁寧に漬け込み、毎日冷蔵庫から出しては、味が均一になるようにゆっくりと揉みしだく。
 「ほわー! ほわほわーーーー!! ほぇー!!!!!」
 塩を揉み込むときのかけ声も忘れない。職人である千歳の声も高らかに、今日も肉の熟成は進む。余計な水分が抜け、旨味が凝縮した肉は、最高の具であり、調味料なのだ。
 適度な濃さになるまでゆっくりと塩抜きされた肉は、身が引き締まり、まるで「ガチムチ」のような硬さになる。これの端を火に通し、軽く味見。
 「うほっ、いいお肉」
 と、思わず声が漏れてしまうぐらいの旨さがなければ、この時点でカルボナーラは美味しくはできない。スモークされて出てきたそれは、固く、天に向かってそそり立つようになる。
 細かくしたチーズに、卵黄と挽いたばかりの胡椒を加え、ベースとなるソースを作る。塩味はすべてベーコンから。だからソースに塩は加えない。コクと柔らかさを与えるために、ほんの少しの生クリーム。そうだ。やっぱり生がいい。
 短冊に切ったベーコンを火に掛け、油がほどよく抜け、カリカリになるまで炒める。茹で上がったパスタを絡め、火を止める。そこにチーズと卵黄のソースを和え、盛りつける。余熱でチーズが溶け、卵黄が絡まる。それが至極のカルボナーラ。
 さて、来週は、究極のカルボナーラの予定です(なんだこれ)。

1件のコメント

  1. そんなの食べてたら、毛根無くなっちゃうよ(*_*)
    わかめソバにしなさいってば(^−^)

    炎のストライカー
  2. 昨日は昼夜共にパスタ。
    円高還元安売りしてたスパ500gをふんだんに使いましたw いや、いまウチ食品無くて(^^;
    かろうじてあったタマネギ1玉のみじん切りを鷹の爪1欠け入れた熱した油で炒めて、適当な量のお湯とコンソメの元・ローリエ・トマトホール缶・胡椒・冷凍庫に眠ってたオクラと青梗菜を加えて最後に乾燥バジルでソースを仕上げ、絡めたよ。
    トマト缶は100均であとは余り物や常備調味料だから安い・・・

    ちょろ
  3. ▼ちょろさん
     手間を掛ければ、材料なんて適当なものでも十分に美味しくなりますよ。
    ▼million_cottonさん
     今期一番のカルボナーラが出来ました!
     濃厚ソースが美味しかったです。
    ▼炎のストライカー氏
     昼飯は、割とわかめうどん…

    千歳

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