あれだけ細かい地域単位で計画停電ができる、日本の、各電力会社の準備の周到さに驚かれます。
 個人的には、計画停電は計画通りに停電してくれた方が楽なのですが、そうも言えない人も居ますから、できるだけ停電しないに越したことはありません。
 現場では、恐ろしいストレスを抱えながら、これだけの規模のスケジュールと実行計画を立て、その上で需要予測と、発電量を数分単位で、しかも、現在は、北海道電力からの融通、中部電力からの融通を考慮しつつ、東北電力と、東京電力の需要予測と、発電量をモニタしているはずです。 できるだけ影響の少ない地域だけを落として、多くの人に影響が出ないようにバランスをとっている。これを神業と言わずして、何と言うのかと思います。諸外国から見たら、これも日本を賞賛する一つですよ!
 そして、これら配電に関する情報は、割とテロなどで使われやすい機密情報なのではないでしょうか。これが、(極力)23区内を落とさない理由の一つなのではないかと思っております。だって、主要なビルや施設とかを狙うなら、この変電所を爆破すればいいと分かったら、楽じゃないですか。
 14日の電車も巻き込んで停電する時は、私もいろいろ文句がありました。発表が遅すぎたり、訂正を繰り返したり。電力会社は安定した電気の供給に、ギリギリまで考えて、公平に分配するつもりだっただけなんですよ。
 あ、ちなみに、JRは川崎に火力発電所、信濃川に水力発電所を持っているので、JRだけなら、首都圏の9割近い電力はまかなえるんですよね(ただし、駅や、踏切などは一般電源)。今は、きっと、東電に融通していると思います(14日に国土交通省は、取水禁止措置を解除したり、維持流量の減少を認めたりしている)。