12日(木)~15日(日)パシフィコ横浜で開催されていたCP+に行ってきました。
 今回は、振休も余りまくっていたので、平日金曜日と、土曜日の2日間参加してきました。1日目は単独行動でがっつり見て回り、2日目はカメラ仲間と話したりしながらのゆるーい参加です。
 Canonユーザーですので、まずCanon。今年は怒濤の新製品発表直後なので、かなり期待がしています。
 EOS 5Ds/R。まさかの5000万画素オーバー。Canonとして初めてのローパスレス(キャンセル)機です。触った感じは従来の5D3と大きく違わないのですが、シャッターを押して、ミラー駆動→シャッタ幕稼働の動きのスムーズさは、今までと一線を画するものでした。徹底的にブレに対処したと開発陣が豪語しているだけのことはあります。価格もおかしいことになってますが、1Dsなど100万クラスのボディから5D3に移行した人から見たらバーゲンプライスですね…。
 肝心の画質は、かなりじゃじゃ馬に見えました。精細感優先なのもあって、ノイズは目立つように思います。しかし、はまったときの画質は、とても35mmサイズとは思えないものでした。いや、変な中判デジタルを越えてるかもしれません。
 5Dsと5DsRのどちらが売れるかで、今後のCanonのローパス戦略も変わってくるでしょうから、未来を占う上でも重要な機種だと思います(あまりモアレは気になりませんでした)。
 EF11-24mmF4L USM。フルサイズ向けで(魚眼を除く)世界最広角のレンズとなります。画角はなんと117度強。なんだこれ!って世界ですね。値段もなんだこれ!って感じですが。風景写真家は、上記の5Dsと合わせて100万円コースなんでしょうか…。
 EOS M3。持ちやすいグリップが付いて、外付けEVFが採用されたミラーレスです。懸念だったAF速度も、一般的なミラーレスと遜色ないレベルにまで引き上げられました。EVFの見え方は及第点なのですが、遅延が少し大きめでした(EPSONの低遅延モジュールを採用して下さい!)。旧来のM/M2よりも質感もよく、少し上のレベルに感じます(M2併売コースでしょうか)。これならば、EOSのサブカメラとして、かなり活躍してくれるんではないでしょうか。
 さて、ここからは他社さん。
 Nikonは、直前に大きな発表がなかったせいか、少し地味な印象。300mmのPFレンズを試したかったのですが、データの持ち帰りが出来るわけでもないのでスルー。D810の作例ブースで14-24mmF2.8ばっかりだったのが気になりました。すごい良いレンズだなぁ~。
 Tamronは、新製品のSP15-30mmF2.8Di VC USDと、SP150-600mm F5-6.3 Di VC USDのお話しを聞きまくってきました。SP15-30は15mmでも十分に寄ればF2.8と言う口径もあって、結構ボケるし歪みも少ない印象。この明るさ+手ぶれ補正もあって、屋内ですごく活躍しそうな感じでした。そして、SP150-600mmは飛行機撮りの話。純正の超望遠ズームに比べ焦点距離が長く、軽く、コンパクト(ま、暗いですが)。特にフルサイズだと400mmじゃ足りないケースも多いので、テレ端600mmはすごく魅力的に感じました。
 FujiFilmはXシリーズを猛烈にプッシュしてました。赤外カットフィルタの効きを弱めにしてあるので、天体撮影にもいいよ!と言う話が面白かったです。他社のブースがかなりやさしめな解説が多いのに、ここは割と切り込んでる感じで好印象でした。独特なベイヤ配列のセンサーと、Fujiの色が大好きなおっさんと、女性しかターゲットにしてないところが潔い!
 Pentaxは、参考出品のフルサイズを見に行ってきました。実際はリコーブースなので、様々な展示物が多くて、どこにこの肝心なブツがあるのか分かりませんでしたよ。展示してあるモックは、まだまだと言うレベル。とは言え、これを作って売るんだという意思表示が大切ですね。発売が楽しみです。あと、双眼鏡コーナーに行ってPentaxシールを貰ってきました。万歳。
 SONYは、明確に「他社製カメラ」での撮影を禁止していたのでスルー。イラっとしたので、スマートフォンXperiaで1枚パシャリ(でもぶれててダメだった)。これだって、SONY Mobileという子会社の製品。でも、センサーはSONY製。おいおい、この理論なら世の中の半分ぐらいの一眼レフも撮影OKなんじゃね?
 Olympusは「展示機以外での撮影は禁止」だったので、こちらも通り抜ける程度に。E-M5 Mark IIはなかなか良かったです。40Mハイレゾショットのプリントも展示してありました。4/3でここまで緻密に写せるんだなぁと思った次第。
 EPSONでは、EVFモジュールの展示を見てきました。このクラスだと、OVFとの見え方の違いさえ気にならなければ、遅延も精細感も十分に実用レベルに達していますね。ただ、少しコントラストがきつい(ギラギラ)なので、その辺が自然になればなぁ。
 LYTROも大きめのブースを確保して頑張っていました。後からフォーカスの位置や、被写界深度を変更できる、あのカメラです。パンフレットなど、持ち帰りできるものはほとんど無く、展示はデモ中心でした。その機能は未来を予見させるすごいものでしたが、ノイズや画質を含めて語ると、もう少しかなぁ?というレベル。SIGAMのFoveonじゃないけど、ある程度売れて、素子の研究が進むと良いな。
 ニッシンと、ハッセルブラッドとプロフォトのストロボブースはすごく頑張っていました。ニッシンは、アキバ系コスプレで客の心をガッチリ掴んでいました。新しいワイヤレスストロボが良い感じです。新しくワイヤレスを構築したい方は、かなり有力な1モデルになるんじゃないでしょうか。ハッセルブラッドとプロフォトは、和服のお姉さんや、スノーボードのお姉さんなど、モデルを何組も用意して、ストロボを使った撮影会をやっていました。モノブロックもバッテリで動作するものが増え、AC非依存で撮影出来るようになったのがいいですね。
 ベンロも比較的大きなブースで頑張っていました。中国の三脚メーカーで、最近は日本でもシェアを伸ばしているみたいです。
 DJIも大きなブースでした。ドローン(マルチコプター)で空撮をすると言えば、分かりやすいでしょうか。専用の極小カメラ付きモデルから、GoProクラス、大型になると、4/3のミラーレスを備えたものまで! もう、ドローンって言うサイズじゃないよ! 操縦と撮影の2人で分担することも出来るんだって! すげぇ!
 とまぁ、今年はかなり日本優遇の新製品発表が有り、盛り上がったCP+でした。
 公式発表では2015年67,617人、2014年42,203人、2013年62,597人でした(2014年は雪で1日中止したので)。数字上では+5000人なんですね。でも、すごく盛り上がった気がします。

1件のコメント

  1. 今、冷静になって振り返ると、新機種発表があったメーカーは、スタッフもそれだけ気合いが入っていたように感じました。
    この辺のモチベーションの違いも出たように感じたCP+でした。
    来年こそは、土日とも参加しよう…うん。

    million_cotton
  2. ▼million_cottonさん
     その通りだと思います。
     ブース自体の雰囲気や、出展社ブースのイベントの気合いも違ったように思います。
     金土とかで回れると他のしんですけどねぇ。休みは難しいですよね。

    千歳
  3. TAMRONの15-30mmが気になります(純正の11-24mmは無理)。
    望遠の方はSP70-300mmでなんとか落ち着きましたが、今度は明るめの広角が欲しくなってきました。
    SIGMAの17-70mm辺りでも・・・

    tan
  4. ▼tanさん
     SP15-30F2.8も良いですよ。歪みも少ないし、逆光にも強そうでした。
     まぁ、広角はF4もあれば十分な気もしますが、これは使い方次第なのでなんとも。CanonのEF-S 10-18mm(16-28mm)も評判良いですよ。少し暗いけど。

    千歳

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