以前からやってみたいと思いつつも、そんなに使わない割に値段が高くて躊躇しておりました。
 今回、入門用キャリブレーションツール「ColorMunki Smile」を入手したので、試して見ました。USB接続のセンサーと、ドライバ、ツールがCDに入ったお手軽キットです。
 ドライバをセットアップして、ツールを起動。
 画面の所定の位置にセンサーを当てる指示があるので、その位置で止まるようにケーブルで吊り下げます。一応カウンターウェイト(重り)も付いているのですが、何の意味が有るのやら。
 周囲からの光が入らないように、画面にある程度密着させなければならないのですが、画面の角度が足りないと、センサーがどうしても宙ぶらりんになります。
 「指で押さえるのが一番」
 とはいえ、測光には5分ぐらい掛かります。
 そして、センサーに付属するUSBケーブルが短いです。
 私の所は、PCから離れたところにある47インチTVとか、デスク下に置いたPCと上に置いたモニタです。標準の長さでは足りませんでした。持ってて良かったUSB延長ケーブル。
 測定が終わると、新しいプロファイルの適用前と適用後を見比べて設定を保存するか破棄することができます。
 47インチ、VA液晶でCCFL(冷陰極管)のTVですが、結構な経年劣化を感じます。設定を6500kにしていたんですが、素直な感想としては「それでも黄色くなった」です。少し落ち着いた感じになりました。
 もう一組は、TNでLCDバックライトの新しいモニタ(DELL)と、IPSでCCFL(冷陰極管)の古いモニタ(EIZO)です。何もかもが違うので、かなり色の見え方が違います。しかも、この組み合わせでデュアルモニタにしているので、ココが揃ってくれると嬉しいのですが…。
 結果は「そこまで違和感ない程度の色の差になった」という感じです。方式もバックライトも経年劣化具合も違うので、どうしても見た目に差があります。こちらも、モニタの設定上は6500kでしたが、キャリブレーション後は、やっぱり黄色さを感じました。
 ColorMunki Smileは、手動調整は一切無し。ガンマ2.2、色温度6500k固定の男らしい潔さに満ちあふれた仕様です。作成されたプロファイルも自動作成の自動適用。この辺が気になる人は、素直に上位製品を購入した方が良いです。
 ちゃんとしたディスプレイの色を揃えると言うよりも、複数のディスプレイの色の傾向を揃える程度なら十分に役を務めてくれたと思います。
 こう言うアイテムこそ、DMMのいろいろレンタルとかに取り扱いがあればいいのにと思いました。