9月5日に発表されてました。ツーリング中でほとんど詳しい情報に触れることが出来ずにおりました。
改めてニュースサイトを巡った上での感想です。
フルサイズという事で、無理に小さくせず、握りやすそうなグリップ&ボディと感じました。また、新しい操作系(マルチファンクションバーやコントロールリング)を提案するなど、新しいシステムに相応しい「革新」を感じます。
レンズラインナップもRF24-105mm F4 L IS USMの存在が大きいです。取りあえず、コレ一本付けておけば大丈夫というものがあるのは安心感があります。今までに無いF2通しのズームレンズなど、新マウントなんだからというものもあって良い感じです。
マウントアダプタも従来通りの安価なものや、コントロールリング付き、盲点だったフィルタをセットできるものなど、バリエーションもあり、そこまで高くないのも好感が持てます。単機能のEF-EOS Rなら、実売1万円チョイでしょうし、旧来のEFレンズ1本に1個買ってもいいぐらいです(Nikonのマウントアダプタは、Canonのコントロールリング付きアダプタより高い)。
気になった点

・ボディ内手ぶれ補正の未搭載。
今後のレンズラインナップを見ていてもIS付きが多そうなので、すぐには搭載しないつもりか、レンズ+ボディのデュアルセンシングで他社を引き離す手ぶれ補正を実現しようとしているか、2通りが考えられます(恐らく後者)。

・瞳AF
瞳AFは搭載していますが、ワンショットのみと制限があります。ただし、発売後すぐのファームウェアアップデートでAIservo時の瞳AFが解禁されるという話もあるので、弱点と考える必要は無いかもしれません。

・SDシングルスロット
デュアルスロットに慣れていると、端子むき出しのSDカード1枚というのは不安要素です。WiFiで飛ばせという事なんでしょうか。UHS-II対応で速度的には問題ないと思うので、実売20万円を超える機種にはSDデュアルにして欲しい所です。
Canon的には、今回の機種はEOS 6D Mark2クラスと考えているという証左です。今後出てくる上位機種はCF Expressのデュアルスロットだと思います。

・AF
暗い場所でもオートフォーカス可能なEV-6の低輝度限界と、横87×縦65のAF最大5655ポジション、タッチパネルのタッチ&ドラッグAFに対応など、デュアルピクセルCMOS AFのいいところを凝縮した感じが魅力的です。これは使いやすいと思います。

・フランジバック。
フランジバックは20mmとのことで、ライバルのFEマウントの18mm、Zマウントの16mmに比べると長めですが、Canonの場合、マウント面よりも最終レンズが飛び出ている形状をとる場合があるので、バックフォーカス自体は同じと考えて問題ないでしょう。標準~望遠域では、あまりショートバックフォーカスでも意味はありませんので、広角に注視しすぎず、レンズラインナップ全体でバランスを取ったように感じます。
センサーは表面照射タイプです。5D mark4比で1/3段暗部ノイズを改善と言ってますので、SONY(及びSONYセンサーを使っているNikon)に比べると、やはり見劣りします。Canonの製造プロセスは周回遅れのままですね。

安定のローパスフィルター搭載です。メーカーの意向が如実に感じられます。
アイポイントは23mm。旧来のEOSに比べても少し長めになっています。同世代機だとSONYが同じ23mm、Nikonが21mmですが、Nikonは測定基準が違うので、3社横並びと考えて問題ないです。