さて、昨今IPv4は、アドレスが枯渇すると言われながら、未だなお生きながらえております。
「あと数年でなくなる!」
「まだ、大丈夫。何とかなる!」
「全世界への配布が完了したぞ! 完全にアドレスは枯渇だ!」
「まて、ヨーロッパで持ってたアドレス空間を日本のプロバイダが買い上げたぞ!」

石油のように、あと40年で無くなる! → 新しい油田を発見しました~!

みたいなことが続いていて、なくなるなくなるといいながらも、なんとか利用を続けることが出来ています。
(アメリカの大学が持ってる広大なアドレスを再編したら、きっとまた暫く大丈夫になると思います)

そんな中、インターネットへの接続にIPv6を提供する業者が増えてきました。
IPv6に切り替えると、劇的に速度が上がるよ! みんなもやろう! という声も聞かれます。

私が使っているASAHIネットも、数年前に「IPv6接続オプション」が標準提供されました。よく分からないまま手続をしましたが、特に利用する事無く日々を過ごしていました。

原因は、ルーター。これが古くて、IPv6に対応していなかったのです(正確にはちょっと設定すればIPv6ブリッジとして動作する)。
そりゃ、利用しているわけがありません。

・そろそろWifi6が策定されるし、Wifiルーターも買い替えなければならない。
・しかし、今現在はフラグシップ機ばかりで、ちょっとコストパフォーマンスが悪い。
・可能な限り安くIPv6に対応したルーターを買えば、しばらく戦える。
・その間にWifi6対応ルーターがリーズナブルになるだろうから、それに買い替えよう。

こんな作戦を思いつきました。
実際にかかった費用は、ルーター代の4000円程度です。
この金額でちょいっと遊べる(勉強)できるのであれば、なかなか良い買い物だと思います。
(Wifi6は6GHz帯を使うヤツどうなったんだっけ?)

ASAHIネットのIPv6は、ただのネイティブ接続だった件

※NTTのフレッツ・v6オプションはプロバイダより申請済み、プロバイダのIPv6接続オプションも開通している状況
・ルーターを開梱して、まずローカルアドレスの設定。
・ルーターの設定画面を見ると、IPv6接続は果たしていてるが、IPv4ではインターネットに接続出来ない。

試しにgoogleで検索して見ると、サクッと検索結果が表示される。
おお、さすがgoogleはIPv6対応しとるやんけ!

ルーターの設定画面に戻り、IPv6の接続画面を見ますが、見慣れない接続方式に悩みます。
取りあえず、上から順番に設定したら、どれか繋がるだろう!

と思ってたんですが、甘かったです。
・どれも接続しない。
結局、IPv4はPPPoEで接続しました。すると、当たり前ですが、今まで通りWebサイトを表示出来ます。

ASAHIネットのFAQを見ても「IPv6に対応したインターネットサービスにおいてこれまで以上に快適にご利用いただけます。」としか書いていません。
「IPv6対応サービスの一例」とあり、「google」などの名前が書いてあります。

あれ、これ、私が思い描いていたIPv6の接続方法じゃない。ただのネイティブ接続じゃないですか。
(ルーター買い替えなくても、v6ブリッジで実現できるレベル)
これじゃ、IPv6に対応したサイトしか早くなりません。
もちろん、Facebook、Instagram、YouTubeなんかも対応しているので、この辺のサイトのトラフィックがオフロードされることで、結果としてIPv4の通信も早くなるかもしれません。

「そうじゃない」

私が欲しいのは、IPv4 over IPv6なんですよ! IPv6のパケットでカプセル化して欲しいんですよ!
(DS-Lite方式をみて、へー、任天堂も策定に参加してたんだ! と、誰しもが思うレベルのボケをかましてしまいました)
ASAHIネットを調べると、IPv4 over IPv6も対応してる風な書き方しているページがあるんです。が、どうも、企業向けっぽい。かつ申請が必要な限定用途。

固定IPが使えて、値段も安いので使っていましたが、いくつか制限もあったので、これを機に乗り換えることにしました。
(大きなファイルのアップロード時に帯域が絞られるとか、IPsec関連でESPが通らない(設定変えれば通る)とか、ちょっと不満があったのです)

IPv4 over IPv6対応で、即日利用可能なプロバイダを探しだし、申し込みしたところ「この回線は、他のプロバイダで利用されています」の文字が。
さくっとこの辺も移動しているれるのかと思ったら、そうでも無い様子。

この辺のネットワーク構成を調べていくと、IPv6上でIPv4を流す方法はいくつかあり、どの方式(どの接続会社)を利用するかをNTT側が紐付けているようです。
(配布されるIPv6アドレスはNTTのものなので)
この切り替えに多少時間が掛かるようです。

であれば、IPv6接続オプションだけ解約しようと思ったものの、いくらメニューとにらめっこしても、そんな画面は見つけられませんでした。
あれですね、一度解約する必要がありそうです。

めんどうくさいなー!

(この辺は、しくみが一体化されているAUひかりやNUROが羨ましい。NTTの網内を使用してないから、IPv4 over IPv6なんて使わずに、ただのIPv4とIPv6のデュアルスタックでも十分に早い)

ASAHIネットの解約ページに行くと「15日までの申請で当月末解約」と書いてありました。日割り精算とかいらないから、即日解約して~!

(続く)

1件のコメント

  1. IPoEの実現ですねw
    NUROの売り込みでは、真っ先にそのメリットを聞きますねぇww

    いずれまたIPv4の特異点やEOLが来るのでしょうねぇ・・w

    omote
    1. ▼omoteさん

      >NUROの売り込みでは、真っ先にそのメリットを聞きますねぇww

      結局滞っているのは、NTTの構内網だけってオチなんですけどね!!!!(怒)
      戸建ては逃げ道がありますが、集合住宅だとこれぐらいしか逃げ道がなくて。

      千歳
  2. ピンバック: IPv6を使いたい!(その2) | FreeHOUSE 千歳忍BLOG

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