「ケータイ国盗り合戦」というアプリがあります。GPSを使って、チェックした地域を到達済みとして、エリア分けされた中の何カ所「支配下」に置いて、全国600箇所すべてを巡ると「天下統一」となるルールで進めていくゲームです。
 今までも旅行やドライブなどでチマチマやっていたんですが、自宅から距離がある所を攻めるのはなかなか骨が折れます。関東地方や、友人のいる中部地方などは早々にチェック済みで、なかなかこの「国数」を稼ぐのがキツくなってきました。
 バイクも大型になったし、長距離もOK。そんな中、ETCをつかった東北観光フリーパス(ドラ割)が今年も発売になりました。東北6県の高速道路が一定金額で乗り放題です。
 これはもう、巡るしかありません。
 
(有給を取った)金曜日の朝、まずは東北自動車道で福島を目指します。嫁さんの実家に顔をだします。一応、近くを通るんですから。
 その後、三陸自動車道の松島まで進みました。ぶらぶらして、復興工事を見学です。本当は、もう少し北部まで進みたかったのですが、山形に宿を取っていたので、仙台まで戻り山形自動車道で鶴岡まで進みます(チェックインに間に合わなくなる)。
 ここで宿を取ったのは、クラゲ世界一で有名な「加茂水族館」に行きたかったから。この日は早々に就寝し、朝イチで水族館に向かいます。この日は700km程走りました。
 
土曜日。オープン30分前に水族館に到着します。小雨がぱらつく生憎の天気。最終的には30人ぐらい並んでました。近海の魚には興味がありません。ガンガン進んで、クラゲを目指します(一応クラゲ以外もいるし、アシカのショーとかもやってる)。
 「種類は多い!」
 さすが世界一です。ええ、まぁ、細かい所は別の日記を書きます。はい。
 わずか30分ほどで1周を終え(!)、お土産を買い、1時間かからずして出発です。
 「人が多すぎて写真を撮ってる場合じゃない」
 (夏休みなどは、開館して1時間ほどで満車になるそうです。来場は、会館前か、逆に閉館間際がオススメです。が、閉館前はクラゲに餌をあげるので、水槽が汚れてるという話も。ちなみに、自転車、バイクは、すぐ近くに停められます。)
 カッパを着込んで、一路秋田を目指します。日本海東北自動車道です。その後、乗ったり下りたりを繰り返し、秋田自動車道を北上、東北自動車道に戻り、青森県に突入です。つがる市の方に立ち寄りながら、青森市内でもう一泊。やはり、午前中の動きが鈍かったせいと、雨のせいで、走行距離は500km程と少なめです。
 
日曜日は最終日です。何もしないで帰っても700kmはあります。しかし、何もしないわけには参りません。可能な限り寄り道をしたいのです。
 「下北半島に行きたいが、さすがに遠すぎる」
 という苦渋の決断をし、三沢を目指します(とは言え、次に下北半島に行くことが出来るのはいつでしょうか。北海道からフェリー経由かな…)。百石道路から八戸自動車道を経由し東北自動車道へ。一度下りて、宮古や遠野、大船渡にタッチし、再び東北自動車道に戻ります。
 この先の未取得地域は福島の相馬地区。原発の関係でなかなか通りにくかったんですよね。しかし、今年は常磐自動車道が全線開通し、仙台から三郷まで通り抜ける事ができます。
 いつ行くの? 今で……(略)。
 この辺は、一定間隔で空間線量の表示器があったり。高架から見える土地に汚染土を積んだ風景が見えたりします。最初は0.2μSv/hを示していた表示器も、福島第一原発に近づくと一気に跳ね上がり5μSv/hに達します。すぐさま2.5μSv/hに下がり、数キロも走るとまた、0.2μSv/hに戻ります。なんか、事故の後遺症を実感します。
 (高速よりも、もっと原発よりを通る一般国道6号は、乗用車などは通り抜けできますが、バイク、自転車などは未だに通行できません)
 近くの山々にはすごい数の送電線と鉄塔が見えますが、今、そのほとんどは電気を送っていないんでしょうね。
 さて、そんなこんなで三郷まで到着。その先は、下道でのんびり帰りました。最終日は1150km走破。途中、二輪車でも眠くなれば寝そうになることが判明。怖いですね。
 給油量は112.96L。平均燃費は20.8km/Lでした(普段だと17~18km/Lです)。高速道路も、割引が一切無い状態で計算すると30,220円と、これまた恐ろしい事に。これがフリーパスなので10,500円(軽自動車扱い)とはお得でした。