EOS-1D XにはLAN端子が付いており、ケーブルを挿して適切な設定を施せば、撮った画像が転送されるようになっています。1Gbpsですから、その速度はEye-fiの比ではありません。RAW+Jpegでも1秒程度で転送が完了します。
しかし、いくら設定を繰り返しても自鯖に繋がりません。ftpごときが繋がらない理由は不明です。
「何もしてないのに繋がらなくなった!」
なんて事はありませんよね? いろいろ考えてみると、Fedora17へのアップデート辺りからおかしい気がしてきました。これに気づかないなんて、どれだけチェックしてないのかバレバレです。
(外部から接続するアカウントには影響がなかったので…)
内部からffftpで接続してみると、なんとListの一覧が取得できないディレクトリがあります。別のアカウントで繋いでみると、ログインすら出来ません。
設定を見直していろいろやってみますが、どうもchroot関係がおかしいように見えます。なんで一介のftpアカウントが/(ルート)にマウントされるんじゃ~!
調べてみると、vsftpd 2.5.5あたりでchrootの仕様が変わってる。homeに書き込み権限があるとダメとか、もう、何この変更。せめて旧来と同じ動作するオプションぐらいつけて欲しいものです。fedora17のvsftpdバージョンは3.0.0。
vsftpd-extにしてallow_writeable_chroot=YESという設定を追加すればいいそうだけど、そんなの面倒だし、yumのアップデートから外すのも怖い。
chroot関連はそれように構成を変えれば済むけれど、Listの一覧が取得できないディレクトリはどうも謎。ファイル数が多すぎるとダメなのかな? 写真を入れてある所が軒並みダメだったので。
「もー、vsftpdやめやめ。proftpdにしよう」
というわけで、サービスを止めて、yumからproftpdをインストール。最低限の設定だけ書いて起動。ffftpで繋いでみると、さくっと従来から想定している環境に繋がりました。あー、もう、いやーん!
(当時の標準)wuftpd(セキュリティ関係が、ちょっと…) → (うわ、何これ楽ちん)vsftpd(クソ設定にしやがって!!) → (あれ、wuftpdからの移行時にこっちにしておけば…)proftpd(今ココ)
ついでにsambaも導入(余り好きじゃない)して、写真を撮ると自動的に転送されるフォルダを監視できるようにしました。これで、猫の写真を撮る→チェックと加工というプロセスが非常にシームレスになりました。
しかし、せっかく夏休み。こんな事で一日つぶれてしまうと思いませんでした。あーあ。