2005年 4月
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もくじ
4月5日・・・・・玄箱HG買ってきた~
4月10日・・・・・玄箱のWoody→Sarge化
4月5日
コラム書くの1年ぶりだぜ
玄箱買ってきました~玄人志向のNASサーバー「KURO-BOX/HG」と、MaxtorのHDD「6B300S0 (300GB,16MB)」を買ってきました~ お手軽NASサーバーを立ち上げます!
と、意気込んだのはいいのですが、Windowsのネットワーク周りは動作がトロイので使いません。純粋にppc/linux箱として利用し、sambaでの共有はせずに、FTPでのファイル共有、webサーバなどを立てていく予定です。(結局samba入れちゃいました)現在のPCは、AthlonXP 2000+ ×2機のデュアルマシン。よく頑張ってくれていますが、もう、2002年の夏に組み上げて4年目に突入です。自作PCとしては異常なぐらい長生きです(組み上げてから、ほとんどパーツを変更していません)。どれぐらい古いかというと、ATA133が出る前、Serial-ATAが立ち上がるかどうか、Matrox Parheliaがリリースされた頃(笑)です。
お陰で128GBを越えるディスクを認識できないマザーボードですから、大容量HDDが安くなってきても取り付けることが出来ません。デュアル環境に慣れた私には、シングルCPUのPCを格安で作る気にもなりません。
Athlon64のデュアルコアがリリースされる今年の冬まで、このPCで乗り切らねばならないのです!
と言うわけで、ネットワークストレージです。玄箱を選んだのは、NASとしての性能ではなく、簡単にLinux化出来る拡張性があったからです。外部からのファイルの受け口、内部のファイルのスプールとして動作し、一般的なPCよりも小さく、電力も食わず、静かなサーバとして最適ではないかと思ったからです。HDDは300GBを用意しました。
これは、玄箱が1台しかHDDを格納できない為、出来るだけ大容量を確保したかったからです。これを超える容量は、コストパフォーマンスが悪すぎて見送りです。これでも容量が切迫するようであれば、USB接続のHDDを増設することで対応出来ます。早速セットアップ
セットアップは、電源を入れて、ネットワークに繋いで、PCからセットアップを実行するだけ、と非常に簡単なものでした。それよりも、難しかったのは、玄箱の中にHDDを組み込むこと! マメに中身を取り出すものではないですから、そんなに開けやすい構造をしていません。
HDDのジャンパーをマスターにし、接続。ネジは仮止めにして、一度電源を入れます。HDDの初期不良とかがあったら怖いですからね。
セットアップを完了し、玄箱を再起動。あっという間に共有フォルダが現れます。うわ、簡単すぎてツマンナイって感じです。玄箱は、DHCPでIPアドレスを取得出来ないと192.168.11.150をデフォルトとするので、DHCPサーバーがない人は、注意しましょう。
ブラウザから「http://kuro-box/」で設定画面を表示。IPアドレスなど、ネットワーク周りの設定を行います。それと、念のためにHDDの詳細チェックを行い、問題がないかを確認しました。んで、ネジ止めをしっかりして、箱を組み直し、完了。
呆気ないもので、通常の使い方であれば以上で終了です。あとは、パスワード変えたりするぐらい。複数人で使うのであれば、共有フォルダに制限を掛けることぐらいですかね。
取りあえず、パンパンになってたデスクトップPCのファイルを玄箱に避難させて、デフラグを実行。その時に、転送レートを計ったところ、4~5MB/secでした。(20GBのファイル群をコピーするのに1時間20分かかりました。4MB/secです)。その後、PCのデフラグを終え、下記戻す時は、6~7MB/sec出ました。うは。フラグメンテーション恐るべし。とっととLinux化
最終的に、RedHatの直系であるFedoraCore4/ppcを入れるのが目標なのですが、(2005/4/5現在)test1がリリースされている状態。それも、日本語ロケールでは文字が化けるなど、結構な問題が出ているようです。もちろん、ベータ版ですから文句はないのですが、それを入れるのはかなりの苦労が伴いそうです。yumでアップデートすればかなり解消されるようですが、ここは、test2、もしくは正式リリースを待ってからインストールしたいと思います。
てなわけで、玄箱に入れやすいディストリビューションは、VineかDebianか。RedHat系のVineが一番手になじみやすそうなので、これをチョイス。早速インストールです(純粋な玄箱だった時間は、HDDのチェックと、デフラグやってる時間を除けば10分未満だ...)
<a href="http://miyanet.ddo.jp/~shotech/kuro-box/Vine01.htm">玄箱Vine化</a>を参考にインストール。面倒だったので、vine_*_dist.tgzをtmpimage.tgzにリネーム。更にzipで固めてimage.zipに仕立て、KuroBoxSetup.exeを実行(本来のファームウェアとVineのイメージを差し替えてる)。HDDの初期化終了後、ファームウェアのインストールも出来てしまいました。
しかし、起動してもPOWERランプは点滅し続け(起動中、終了中を示す)、一定時間経つとDIAGランプが6回点滅。これはHDDの不良(HDD上のファームウェア含む)と言う合図。悔しいなぁ。
(調べてみると、uart関連のパッケージが入っていない為に、玄箱がシグナルを受け取れず、勝手にHDDがおかしい! とダウンさせてしまうだけのようです)
いろいろやっているウチに、何故か/etcが壊れてしまったようです。再起動しようが何しようが、ネットワークから見えない状態に。しかも、初期化しようが何しようが、玄箱セットアップツールを実行しても、玄箱を見つけてくれません。telnetでのログインは出来ず、背面の初期化スイッチを押してもダメ。こうなってしまうとお手上げのようです。せっかく閉めた箱を開け、別のマシンにHDDを接続し、パーティションを破棄しました。これで、KuroBoxSetup.exeが発見してくれるはずです。Vine2.6はやはり古いのでDebianに
入れてみて思ったのですが、Vine2.6は入っているパッケージが古い。セキュリティ的に心配です。というわけで、Debianをインストール。
やり方は同じようにdebian_*_dist.tgz をtmpimage.tgzにリネーム。image.zipにしてKuroBoxSetup.exeを実行です。<a href="http://kuro.kaguya.biz/">玄箱うぉううぉう♪</a>さんのパッケージには感謝ですよ。慣れてしまえばあっという間にDebian化できます。
やったことと言えば、tmp-kunでログイン。
ルートユーザーになり、パスワード変更。
新しいユーザー作成。
一度telnetを終了し、先ほど作った新しいユーザーでログイン。
tmp-kunを削除
apt-get update/upgradeの実行。リプライは適当に返答(笑)
aptでpppなど不必要なパッケージの削除(ウチはルーター接続なので)
ssh/vsftpdなどを導入(proftpdは慣れてないので) TeraTermを使う場合はv2オンリーに対して「no」しないとダメ。TeraTermがv1しか対応してないから。
inetd.confを編集。
ftp用にユーザーを作成。ホームを/mnt/share/ftpにする。
vsftpd.confを編集。vsftpd.chroot_listを作成
hosts.allowを編集とまあ、今のところこれぐらいです。
ファイルは、基本的にFTPで共有するだけなんで、こんなもんですか。あとは、ルーターにftpの穴あけてあげればOKですね。
あとは、せっかくなのでweb/phpぐらいインストールして遊びたいと思います。本日のキーワード「桜満開!」
4月10日
Debian3.1(sarge)化するパッケージが古い
結局FTPではファイルのUP/DOWNが面倒なために、sambaによる共有をすることにしました。Debian3.0(Woody)の標準はsamba2.2です。これ、インストールして設定すれば共有自体はかかるのですが、運用していく上で大きな問題がありました。Shift-JISのファイル名でコピーしようとすると、弾かれる文字があるんです。
いろいろ回避策はあるようでしたが、他のパッケージも古さが目立つので、ここは一発Debian3.1(sarge)化することにしました。aptでwgetをインストール。
netselect-apt testingして、もっとも近いサーバーをチェックする。んで、sources.listを変更。
apt-get dist-upgradeする。これだけですよ。たったこれだけ。もうね、apt様々。インストールされていくパッケージにいろいろ聞かれますが、基本的にデフォルトだけ答えればOKです。
sshのバージョンが上がり、rsaキーなしでのログインが不許可になったのが痛かったです。これ、telnet殺してたら、二度とログインできないシステムになるところでした。あわててキーを作成しましたよ。危ない危ない。細かなパッケージを
noflushd
一定時間でHDDのスピンドルを停止するツールです。使用頻度が高くない人は、迷わずインストールですね。HDDが熱を発しないことで、基盤や電源部分の寿命も延びるはずです。
WindowsPCがLAN内にいると、NetBIOSのブロードキャストに反応して目を覚まします。他にも、ポート80(http)を外部に公開していたりすると、未だにCodeRedやらnimdaのウィルスパケットが飛んできます。これにもいちいち反応して目を覚ますので、そういう人は、このパッケージはインストールしない方がいいかもしれません。
HDDは、回すなら回しっぱなし、止めるなら止めるが基本です。止めたり回したりを繰り返すとストレスがかかり、寿命を短くします。hddtemp
ハーディスクの温度をモニターするツールです。玄箱は/dev/ttyS1に']]]]'や'\\\\'を送ることで背面のファン速度を調節することが出来ます。
cronで定期的にhddtempを実行し、一定の温度に達したら高速回転、下回ったら低速回転させるスクリプトを実行すれば、少しでも騒音を減らせますね。本日のキーワード 「FedoraCore4 Test2リリース」
当ページは「千歳忍」の独り言です。
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