昭和32年(1957年)  
JASRAC No.083-0132-8
港町十三番地
作詞:石本美由起
作曲:上原げんと
歌唱:美空ひばり
制作:滝野細道

(一)
長い旅路の 航海終えて
船が港に 泊まる夜
海の苦労を グラスの酒に
みんな忘れる マドロス酒場
ああ港町 十三番地

 (三)
 船が着く日に 咲かせた花を
 船が出る夜 散らす風
 涙こらえて 乾杯すれば
 窓で泣いてる 三日月様よ
 ああ港町 十三番地

(二)
銀杏並木の 敷石道を
君と歩くも 久し振り
点るネオン さそわれながら
波止場通りを 左にまがりゃ
ああ港町 十三番地

 懐メロ 八洲秀章&抒情歌 童謡・唱歌 昭和戦前の流行歌・新民謡
  *08/JUL/16 倶楽部TOPへ倶楽部TOPへ

この「港町十三番地」が発売された昭和32年頃は美空ひばりにとって最大のピンチの
頃でした。30年頃から、三橋美智也、春日八郎、そして島倉千代子が絶大な人気を誇
り、一時は島倉千代子が完全にひばりを凌駕したといわれ、また塩酸事件を被るなど
して、将来が危ぶまれた頃でした。しかし、東映映画が順調だったのと、この曲の大ヒ
ットがひばりを救い、昭和35年の「哀愁波止場」で復活し、昭和39年の「柔」で歌謡女
王の座を取り返したのです。最近、この時代の「車屋さん」、「長崎の蝶々さん」、「波止
場だよ、お父っつあん」などが見直されているようです。