ザボン   
昭和 23年(1948年)     JASRAC No.059−0032−8

高知文旦(ザボン)とシクラメン
Photo taken by Hoshomichi 2009

 

     

     長崎のザボン売り


     作詞:石本美由起(C)曲目リスト
     作曲:江口夜詩(C)
     歌唱:小畑実
     制作:滝野細道


     ()
     鐘が鳴る鳴る マリヤの鐘が
     坂の長崎 ザボン売り
     銀の指輪は どなたの形見
     髪に結んだ リボンも可愛い
     可愛い娘 ああぁ
    長崎の
 ザボン売り


     ()
     風がそよそよ 南の風が
     港長崎 ザボン売り
     呼べば見返る 微笑かける
     誰も見惚れる えくぼの可愛い
     可愛い娘 ああぁ
     長崎の ザボン売り


    ()
     星がきらきら 夕べの星が
     夢の長崎 ザボン売り
     黒い瞳の 夢見る笑顔
     揺れるランタン 灯影に可愛い
     可愛い娘 ああぁ
     長崎の ザボン売り


     童謡・唱歌  懐かしのメロディー 八洲秀章&抒情歌 
     *2006/SEP/01


「長崎のザボン売り」は石本美由起(1924.2.3〜2009.5.27没)の出世作で、NHKの<素人のど自慢>でもよく歌われました。まだラジオ放送でしたが、司会が宮田輝アナウンサーになって暫くして、出場者が ♪か〜ねが鳴る鳴るマリヤのか〜ね〜が〜♪ と気持ちよく歌った途端、鐘が<カ〜〜〜〜〜ン>と一つ鳴って、テルさんが「鐘が鳴る鳴る一つ鳴る!」と、大爆笑を取ったことを細道はよく憶えています。この大ヒットで長崎観光に行った人がザボンを求めたところが、当時長崎には一つもザボンがなかったそうです。原爆とは関係なく、昭和の初期、ザボンに大虫害が発生し、他の柑橘類への影響を懼れた市当局がザボンの木を全部伐採してしまい、戦後当時は一本も無かったけれど、この曲の大ヒットにより、ザボン及びザボン乙女が復活したという実話があります。


                      

石本美由起当倶楽部の作詞曲
曲  名 作  曲 歌  手 歌 い 出 し
哀愁波止場 船村 徹 美空ひばり 夜の波止場にゃ誰もいない霧にブイの灯
逢いたいなアあの人に 上原げんと 島倉千代子 島の日暮れの段々畑紺のモンペに涙が
憧れのハワイ航路 江口夜詩 岡 晴夫 晴れた空そよぐ風港出船のドラの音楽し
柿の木坂の家 船村 徹 青木光一 春には柿の花が咲き秋には柿の実が熟
悲しい酒 古賀政男 美空ひばり ひとり酒場で飲む酒は別れ涙の味がする
長崎のザボン売り 江口夜詩 小畑 実 鐘が鳴る鳴るマリヤの鐘が坂の長崎
長良川艶歌 岡  千秋 五木ひろし 水にきらめくかがり火は誰に思いを燃や
ひばりのマドロスさん 上原げんと 美空ひばり 船のランプを淋しく濡らし白い夜霧の流れ
港町十三番地 船村 徹 美空ひばり 長い旅路の航海終えて船が港に泊まる
矢切の渡し  船村 徹  細川たかし  「つれて逃げてよ・・・」「ついておいでよ・・・」 
渡り鳥いつ帰る 上原げんと C・ローズ 別れちゃ嫌だと泣いたとて花でもつんで