昭和39年(1964年)       JASRAC NO.059-0182-1 
何も言わないで

作詞:安井かずみ(C)
作曲:宮川  泰(C) 

歌唱:園  まり
MIDI制作:滝野細道 

(一)
今は何も 言わないで
黙って そばにいて
この小さな幸せを 抱きしめたい
じっとやさしく あなたの目が
何か言いたそうに 
わたしを見てるの
それだけで とてもうれしい 

(三)
おねがいなの 言わないで
黙って そばにいて
何かとても切なくて 一人じゃ嫌よ
愛を知って 心もろく
やさし言葉にも
涙がでちゃうの
それだから 何も言わないで 

(二)
わかってるの 言わないで
黙って 目をとじて
ふたりだけのこの時を 大切にしたい
愛してるって 言うことは
感じるものなのね
あなたの肩に
もたれてると じんとするの 
 くちなし(梔子)の花
   くちなし(梔子)の花言葉は、沈黙(何も
 言わないで)、ですがとてもうれしい
 いう意味もあります。©Botanikal Garden

童謡・唱歌 懐メロ 八洲秀章&抒情歌 *2011/AUG/14 「細道のMIDI倶楽部」TOPへ 

この「何も言わないで」(JASRAC登録名:何もいわないで)は、園まりが歌謡曲界にデ
ビューして最初に大ヒット曲で、それまでは伊東ゆかり、中尾ミエなどとともに洋物を翻訳
したカンツォーネなどを歌っていました。この成功に触発されたのか、伊東ゆかりも洋物路
線から和製ポップスに転じ「小指の思い出」(昭和42年)を大ヒットさせました。園まりはこの
後、「逢いたくて逢いたくて」、「夢は夜ひらく」など立て続けに大ヒットを飛ばし、伊東ゆかり
も同様の歩みをします。また、この曲は、作詞家安井かずみの実質的デビュー曲とも言え、
その独特の歌詞回しが、鮮烈な衝撃でした。後に、俵万智の句集「サラダ記念日」を読んだ
時も同じ感覚を味わいました。