昭和32年(1957年)  JASRAC No.013-0179-9
作詞:松村又一
作曲:遠藤  実
歌唱:藤島桓夫【*1】
制作:滝野細道
   

(一)
こんな淋しい 田舎の村で
若い心を 燃やしてきたに
可愛いあの娘(こ)は 俺らを見捨てて
都へ行っちゃった
リンゴ畑の お月さん今晩は
噂をきいたら 教えておくれよなあ

(三)
祭りばやしを 二人できいて
語りあかした あの夜が恋し
あの娘思えば 俺(おら)も何だか
泣きたくなっちゃった
リンゴ畑の お月さん今晩は
噂をきいたら 教えておくれよなあ

(二)
憎い女と 恨んでみたが
忘れられない 心のよわさ
いとしあの娘は どこにいるやら
逢いたくなっちゃった
リンゴ畑の お月さん今晩は
噂をきいたら 教えておくれよなあ
童謡・唱歌 懐メロ 八洲秀章&抒情歌
*09/OCT/16 「細道のMIDI倶楽部」TOPへ

【*1】
歌唱の藤島桓夫(ふじしま・たけお)は最近『藤島
夫』と表記され『ふじしまつねお』と言われ、
NET検索でも<藤島恒夫>と入力すると<藤島桓夫>が出てきます。細道は耳で聞いて覚え
ましたので間違えませんが、<全音>の楽譜すら間違って表記されているのを見ますと、今昔
の感を禁じ得ません。八洲秀章も随所で<八
秀章>と誤記されています。IT時代の弊害の
一つでしょうが、細道としても、もって肝に銘じねば、と思っています。
この「お月さん今晩は」の松村又一(まつむら・またいち、1898年3月15日〜1992年9月30日、
奈良県明日香村出身)は<農民詩人>と呼ばれ、流行歌、演歌の作詞にも足跡を残しました。
最初のヒットは1938年(昭和13年)の「想い出のブルース」、1939年の「国境の春」でした。戦後
は「麗人草の歌」や藤島桓夫の「アンコなぜ泣く」などがあります。