昭和10年(1935年)新訂高等小学唱歌 第二学年用
懐メロ 八洲秀章&抒情歌 童謡・唱歌   「細道のMIDI倶楽部」TOPへ *2014/JUL/16
この歌の「月見草」は♪黄なる花♪という歌詞から、オオマツヨイグサ
のことでしょう。竹久夢二の「宵待草」はこのマツヨイグサ「待つ宵草」を
転訛して、宵待ち草としたと思われます。また太宰治が 「富嶽百景」
の中でオオマツヨイグサを 「富士には月見草が良く似合う」 とした
ため、♪黄なる花♪オオマツヨイグサが月見草と言われるようになり、
以後、俳句・和歌・小説の中でも「月見草=黄なる花=マツヨイグサ」と
なりました。実際には日本名ツキミソウ、学名Oenothera tetraptera
「原種の月見草」と言われる白い月見草がありましたが、ほとんど絶
滅したといわれていました。実際Wikipediaも、月見草という項目を設け
説明しながらも、写真はピンクのヒルザキツキミソウを掲載しているく
らいです。ところが細道宅の庭には、毎年、下掲のような可憐な白い
月見草が咲き誇ります。色々調べて見ましたが、いわゆる「原種の月
見草」であると思われます。 All photoes taken by Hosomichi
月見草
(一)
夕霧(ゆうぎり)こめし草山に ほのかに咲きぬ黄なる花
(みやこ)の友と去年(こぞ)の夏 手折(たお)り暮(くら)しし 
思い出の 花よ 花よ その名も床(ゆか)し 月見草

(二)
月影(つきかげ)白く 風揺(ゆ)らぎ ほのかに咲きぬ黄なる花
(みやこ)にいます思い出の 友に贈(おく)らん 匂いこめ
花よ 花よ その名も愛(いと)し 月見草
**
風清く袂(たもと)かろし 友よ 友よ 来たれ丘に
静けくも 月見草 花咲きぬ
月見草の花(原種)の一日
我が家の庭の花  月見草
当倶楽部の「月見草の花」 
オオマツヨイグサ
月見草 作詞・作曲:不詳(文部省唱歌) MIDI制作:滝野細道

(一説に、作詞:勝田香月、作曲:長谷川良夫といわれます)