巾着田のある日高市は、栗が名産だそうです。
お土産のお菓子にも栗を使った物がたくさんありました。

せっかくなので、700gの栗を3袋買って帰りました(買いすぎ)。
これで2000円少々というのだから、破格です。

軽く水洗いしてから、多くの水に浸け、そのまま沸騰させます。湧いたら火を消し、温度が下がるのを待ちます。
鬼皮を剥くために、柔らかくするんですね。
ここで煮すぎると、実が崩れやすくなるので注意です。

休憩しつつ剥き終わるのに3時間掛かってしまいました。
最後には包丁を駆使して、かなり早く向けるようになりました。何かで仕事に困ったら、栗剥き職人になりたいと思います。

重曹を加えながら、3回ほど煮込みます。
(沸いて数分経ったら交換)

渋皮には筋が残っているので、これをきれいに取っていきます。
ここで皮に穴を開けてしまったときの悔しさと言ったら、もう! とは言え、無傷の栗なんて3割程しかありません。丸ごと栗のお菓子が高いわけですね…(マロングラッセとか…)。

今回は、割れてしまった栗も有効活用します。
(いえ、毎回ちゃんと食べるんですが)

濾し器で裏ごししていきます。
甘く煮込んだ栗なので、この時点でふわふわの栗パウダーになります。これはホットケーキなんかに掛けて食べても美味しいですし、クリームに混ぜて、マロンクリームにするのも良いかもしれません。

少しだけ砂糖を足して、アクセントになるように少量の塩を加えました。
これをさらしに包んで、ぎゅっと固めると「栗きんとん」の完成です。
関東では栗きんとんというと、おせちに入っている餡で固めたものを想像しますが、関西(特に岐阜)では、この茶巾絞りしたものを栗きんとんと言うそうです。
私は、こちらの方が自然な甘さで好きだなぁ。

結局9時間ほど掛かって、全ての栗を調理しました。
美味しいんですけど、時間かかりますねー。