待望のEOS R Firmware v1.4.0がリリースされました。
(同時にEOS RP Firmware v1.3.0もリリースされています)

1)瞳AF検出精度の向上により、画面の中で主被写体の人物の顔が従来より小さい状態からでも瞳を安定的に検知することができるようになります。
2)AF枠の表示速度向上により、素早く動く被写体に対して、AF枠が従来より的確に追従するようになります。
3)AF性能の向上により、画面の中で素早く動く被写体を、従来より小さい状態からでも捕捉し、その後もより安定的に捕捉し続けるようになります。
4)サーボAFの設定で、AFフレームのサイズが変更できない現象の修正
5)PTP通信の脆弱性の修正
( https://cweb.canon.jp/drv-upd/eosd/eosr-firm.html )

と言うわけで、瞳AFの検出精度向上と、表示速度向上がメインのアップデートです。
(5番は、ちょっと前に話題になったカメラ乗っ取りに関する対策ですね)

詳しい画面なんかはYoutubeに載せてくれている人が入るので、そちらを見た方が早いと思います。

個人的な所感ですが、このファームウェアは「かなり良い」です。
当初のEOS Rは「瞳認識はするもののワンショットのみ(サーボ不可)」でした。アップデートする度に良くなってきて、「サーボでも追いかけるようになったけど、まだカクカク」という段階を経て、今回は「実用になるレベルでサクサク」です。

やればできるじゃーん!

1年の熟成期間で、ようやく不満なく使えるレベルになりました。

最初からやれよー!

という気がしてなりません。Canonって、ビデオカメラ時代から顔認識ってやってたんでしょ?

 

 

AFフレーム内に入ってきた瞬間に、すっと顔を認識します。
前ファームウェアまでは、恐らく被写界深度的に問題ないだろ言うという範囲で認識してました。ですから、少し離れれば瞳ではなく顔、もう少し離れると物体になってしまいます。

今ファームウェアは、ファインダー上で顔とわかるレベルならそれを顔として認識し、追従します。少しでも近づいて瞳がわかる範囲なら、もう瞳として認識して追従します。左右の目が写っている場合は、どちらにピントを合わせるか選択もできます。

どちらも撮影上は何の問題も無いんですが、追いかけてくれた方が「安心」ですよね。
目にピントが合って、その前後がピントから外れるような被写界深度って、中望遠以遠で、それなりに絞りも開いている状況です。

背景ぼやんぼやんのポートレート以外、ほぼ使わないハズなんですが…。
これがあると、カメラへの信頼感が全然違います。これはいいファームウェアです。

ソニーのαなんかですと、モデルさんが反対側を向いた場合(背を向けた場合)、同位置(顔のあった位置)を物体として追従し続けるのですが、EOSの場合は(顔認識ではなく)その人を物体として追従します(より近いものや、コントラストの高い物に引っぱられる)。この辺の見せ方が「まだまだ顔を追いかけてるんだよ」というαのアピールが上手だなって思います。

まだ試せていないのですが、サングラスや、髪が目に掛かるような場合、顔を手で隠すような場合なんかの検知、追従が良くなっているといいなぁと思ってます。

 

さて、待望の大三元レンズ「RF24-70mm F2.8 L IS USM」が発売されました。
(「RF15-35mm F2.8 L IS USM」も同日に同価格で発売)
個人的に超広角にF2.8の明るさは不要なので、EF16-35mm F4L IS USMで十分だと思っています。
標準レンズとなるRF24-70mm F2.8 L IS USMは、EF24-70より大きく重くなりました。IS(手ぶれ補正)が入ったため仕方ない所でしょうか。EF24-70にマウントアダプタつけたのと変わらない大きさと重さです。

作例を見てみましたが、四隅までかなりの解像感です。全体のコントラストが良く、フレアやゴーストも出ない。開放から安心して使える感じがします。EF24-70と比べても、明らかに画質が上がったのがわかるレンズです。
かなり寄れるようになって、撮影倍率が1:3になりました。EFレンズは、だいたい1:5ぐらいのものが多かったので、これだけでもかなりありがたいです。

これは売れると思うなぁ!

現在必死に貯金しておりますが… バイクの修理費で吹っ飛んでしまいそうなのが怖い所です。ううう。