→ DxO PureRAWがすごい(EOS R5の話) その1の続きです。

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DxO PureRAWはRAW現像ソフトではありません。Photoshopなどで使用するプラグインでもありません。端的に表すとRAWコンバーターです。
RAWを読み込み、デモザイキング、ノイズ除去、モワレ、ディストーション、色収差補正、ヴィネット、シャープネスを調整し、高品質なRAWファイルを出力してくれます。
ファイルはDNGなので、RAW現像できるソフトで開くことができます。
一応、DxO PureRAW自体でもJpegに出力することは出来ます。何の意味があるのか知りませんが。

細かな調整は出来ず、処理時にHQ、PRIME、DeepPRIMEの3種類から選ぶだけ。
AI(DxO DeepPRIME)にお任せです。
選べるのは、レンズ歪み補正のON/OFFぐらい。使用レンズデータを読み取り、DxOの補正データをダウンロードして適用するかしないか選択できます。ADOBEのCameraRAWの補正データとは微妙に異なるので「私は、DxO PureRAWではレンズ歪み補正はしない方(しなくていい)がいい」と思います。
メーカー製の現像ソフトであればそちらに。サードパーティ製の現像ソフトでも大抵は補正データを持っています。従来の補正データと異なる2種類が混在するのは、後々面倒です。
もちろん、初めてのRAW現像で、補正はDxO PureRAWで行うと言うのであればそれはそれでいいでしょう。どちらかに統一した方が良いという話です。

さて肝心の処理です。

起動した画面にRAWファイルをドラッグして、処理するだけです。

新しいレンズプロファイルを見つけたときは、ダウンロードするか聞いてくれます。
カメラやレンズがDxOにサポートされているかはサポートページで確認する事ができます。

処理が終わると、適用の有無をスライダーで確認したり、LightroomやPhotoshopにエクスポートすることができます。ま、私は面倒なので、出来上がったDNGファイルをLightroomに食わせてますが……

HQ

HQは比較的軽めの処理です。
千歳の環境ではR5のRAWまたはC-RAWを処理した場合、1枚当たり15秒程度。60枚処理したときに15分ほど掛かりました。

CPUで処理しており、利用率もそこまで高くありません。
比較的低ISOで撮影したデータを軽く処理したい場合に向いていそうです。
積極的に利用する必要性は薄そうです。

PRIME

PRIMEは標準的な処理です。
1枚当たり30秒。60枚処理するのに30分掛かりました。HQと比べて、目に見えてノイズ低減効果が見えます。

CPUで処理していて、そこそこ利用しているように見えます。
GPUの支援がないPCの場合、これを選ぶのが良さそうです。

DeepPRIME

DeepPRIMEは機械学習を使用した結果を反映させ、最高の画質を提供します。
1枚当たり30秒弱。60枚処理するのに25分掛かりました。PRIMEよりも処理が早く、効果が高いので、このプランが選べる人は、これが良いと思います。


CPUの処理は軽めですが、GPUを使っているのが判ります。
GPUを乗せている人は、このプランが良さそうです。

また、DeepPRIMEだけ「全体レンズシャープネス」の設定が選べます。
細かいディティールが硬調になるので、空間周波数が高い写真だとちょっとギラつきます。このオプションは写真にあわせて選ぶのが良さそうです。

 

※AMD Ryzen9 5900X(12コア/24スレッド)+GeForce GTX1070+メモリ32GBでの実測値です。

 

DxO PureRAWの効果

比較はCR3をLightroomで取り込みデフォルト現像したものと、DeepPRIME処理したもの。両者ともLightroomではノイズ処理していませんので、その辺を理解の上ご覧下さい。

DeepPRIMEの「全体レンズシャープネス」を適用させた写真の中央部等倍表示です。

全体的にもやっとした部分がスッキリしていて、エッジが立っているように見えます。
ちょっとシャープすぎと言う気がしなくもありません。

 

ノイズ低減を見るのに、ISO12800で暗く撮った写真をLightroomで露出を5段上げてみました。

元の露出の写真

露出を5段上げた写真を拡大(赤枠の部分)します。

CR3の表示がヤバいな… というよりもDxO PureRAWで処理した写真は、ノイズの少なさもそうですし、ディティールも十分に維持しているように見えます。もちろん、これほど露出をいじるとWeb用になら使えるか…… とはなりませんがw 実力を見ることができます。

他にも実験していると、トンネル内の照明などが緑に被ったりしていた部分がきれいに補正されていたりしました。何も考えずに現像時に直そうとすると、緑が直るようにすると全体がマゼンダに転んだりするので、部分指定が必要になります。これが面倒なんですよね。一発で直せるのはありがたいです。

いざ変換を始めると、途中でファイルを追加できない。同名の変換済みのファイルがあると、問答無用で別名保存とか(上書きか、スキップか選びたい)など、微妙な使い勝手の悪さもありますが、それを除けば非常に良いソフトだと思います。
センサーサイズから、どうしてもノイズに悩まされやすい4/3(フォーサーズ)系のカメラにも、ぜひともおすすめしたいですね。

 

1件のコメント

  1. ピンバック: CanonがNeural network Image Processing Toolをリリースしたので、さっそく使ってみた | FreeHOUSE 千歳忍BLOG

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