見た目は1つ前のX9とほぼ変わらない、Canonの新作一眼レフカメラ「EOS Kiss X10」が発表になりました。

ミラーを使用した位相差AFセンサーやAEセンサーは、ほぼ旧来のまま、進化ゼロ!! ライブビュー撮影はKissMを少し越えて、EOS RPに近い仕様になったカメラと言えます。
ミラーを付けているものの、ほぼライブビュー撮影専用機と言っても過言ではないでしょうか! (Kiss系はもともとライブビュー比率が高いでしょうし)
価格競争力も高そうなので、かなり売れると思います。

某ペンタックスK-01のように、あえてミラーを排除しなかったのは、ミラー機構の方がEVFよりも「安いから」ではないかと思っております。

このカメラの真骨頂は、EFレンズ、EF-sレンズを装着できる点です。
え、EOSなんだから、当たり前だろう! と思いますが、そうではないのです。

小型軽量の代表KissMは、EF-Mレンズしか装着できません。もちろん、マウントアダプタを付ければEFレンズもつきますが、これの着脱が面倒なのもの事実。
このEF-Mマウントは、お手軽系レンズが中心ですし、サードパーティ製のレンズもそれ程多くありません。お散歩カメラとしては優秀ですが、将来性などを見ると、いろいろ疑問符もつき、積極的に投資するようなマウントでは(現時点では)ありません。
(どうせ、そのうちRF-sマウントみたいなものを作るんじゃ無いかと思ってます)

一方、最新規格のRFマウントは、高級レンズ路線です。ラインナップは4本。これから多く出てくるとは言え、システムとして揃うまでにもう数年はかかると思います。当然価格も高めです。

今回の Kiss X10は、小型軽量かつ、EFレンズを直接マウント出来る魅力的なモデルです。それも、EOS RP並みの性能で。
EFレンズはもう数年主力でしょうし、中古で買うのも楽、売るのも楽という、成熟期にあります。

性能も大盤振る舞いです。
ライブビュー撮影に限って言えば、暗所AF限界も-4EVとEFマウント上位機種真っ青なレベル(1DX2ですら-3EV)ですし、AFエリアは100%(縦)×88%(横)で、任意選択時はピントの位置を最大3975ポジションから選択できます。
モータースポーツみたいな速写が必要なければ、もうKiss X10で良いんじゃないの?って感じです。

レフ機は、今後大幅なラインナップ縮小があるでしょう。
Kissの今後の立ち位置を決める大きな戦略機であると思います。というか、サブ機に欲しいわ!

1件のコメント

  1. レフ機に依存したい人(レフ機から脱却できない人)用の機種でしょうね。
    個人的な予想としては

    レフ機
    1DX(フラグシップ)
    7Dシリーズ
    Kissシリーズ

    ミラーレス機
    EOS R
    EOS RP
    5Ds 後継機

    どちらになるか微妙?
    5DMarkⅣ後継機

    という感じになるのでは、と予想しています。

    ポートレイト、風景メインなら、ミラーレスに切り替えても問題無いレベルと思ってます。後はどこまで連写性能を上げられるか、と言ったところでしょう。
    後は、日本だけでなく、世界のシェアがどうなるか、がキーポイントでしょう。
    (世界的には、まだミラーレスは浸透してないというね…。)
    近いうちに「EOS RP」に乗り換えると思いますが、その前に7Dの後継機が発表されたら、ちょっと躊躇するかも…www

    million_cotton
    1. ▼million_cottonさん
      >レフ機に依存したい人(レフ機から脱却できない人)用の機種でしょうね。
       とは言え、いざという時、ラグなしのOVFでファインダーを覗けるメリットって、まだありますしね。言い落としどころかもしれません(数年内は)。

      1D系、7D系がレフ機で生き残って、それ以外は順次ミラーレスに移行すると思います。
      仮に2桁機が出ても、今回のKissX10のように専用位相差センサー系はお茶を濁し、ミラーレスと同じようなセンサーを載せてくると思います(1D系はちゃんと更新すると思うけど)。

       RPはクロップがついているのでAPS-C専用レンズを付けても1000万画素相当の機種として使えるのがいいですね。クロップした画像を全画面表示してくれるので違和感ないですよ。この辺はEVFのいいところだと思います。

      千歳

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