AmazonでProGrade Digitalがセールをやってました。
SDのUHS-IIカードの特売が目玉だったんですが、CFExpressカードも若干安かった気がしたので、購入しました(10%OFF)。
CanonがEOS R5/R6を発売した後、一時的に品薄になって入手出来ない可能性が高いためです(最も、R6がCFExpressを採用せず、SD×2のデュアル仕様である可能性も高いですが)。

カードだけ買っても困るので、同じProGrade DigitalのCFExpress+SD UHS-IIカードリーダーも購入しました。
当初、このカードリーダーを買おうとしたところ、品切れ。並行輸入なのか、倍~3倍ぐらいで売ってるショップの在庫しかなく、危うく騙されるところでした。
数日待っていたところ在庫が復活したので、即ポチりました。
現時点で入手できる、最も性能の高いカードリーダーの1つです。

購入したカードは、ProGrade Digitalの120GB(GOLD)。
本当は、1Dx Mark3の(恐らく)リファレンスカードとして使用された、325GBのCobaltが欲しかったのですが、さすがの金額に断念しました(25%OFFのセールで45000円)。
この120GBのGOLDでも、読み込み1600MB/s、書き込み600MB/sです。
(EOS R用に128GBのSDカードを買ったけど、一度も満タンにしたことがないので、120GBで足りると判断)

せっかくなので、ベンチマークを取ってみました。
テストはUSB3.0接続(Type-A→Type-C)。500MB/sです。あ、忘れていましたが、マザーボードにはUSB3.1(Gen2)の1000MB/s接続がありました。これも追加でテストします。
比較対象は、PCIe3.0×4 MVMe接続のM2SSD(SAMSUNG)と、SATAの6Gbps接続の2.5SSD(Crucial)です。

カードリーダーを接続し、メディアを挿入しますが、エクスプローラーにはドライブとして表示されません。
あれ、と思って「ディスク管理」を開いてみると、未割り当てのパーティションとして鎮座しておりました。ProGradeなので「P」ドライブを割り当て、NTFSでフォーマット。

CrystalDiskInfoを実行すると、UASP(NVM Express)と認識されています。
SDカードのようなリムーバブルメディアではなく、取り外し可能な固定メディアとして認識されています。
ちなみに、刺した時点で51度の表示。取り出し直後に非接触温度計で測ってみたところ、47度ほどだったので、恐らく正しい数字だと思います(熱い!)。

電源投入回数は4回。私が1度抜き差ししているので、出荷段階で2回。総読み込み量が388GBで、総書き込み量263GB。使用時間が2時間ですので、出荷検査はしっかりされているように思います。

まずは、USB3.0でのベンチマーク。

CrystalDiskMark 7.0.0をデフォルトで実行します。
USB3.0の帯域は500MB/sですので、シーケンシャルリード/ライトに関してはほぼ使い切っているように見えます。

続いて、USB3.1(Gen2)でのベンチマーク。

USB3.1(Gen2)の帯域は1000MB/sです
シーケンシャルリードは、帯域いっぱいです。ライトに関しては公称値に近い所まで出ています(FATならもう少し出るかな?)。

ランダム4K Q32T16を測定していると、時々USBの接続が切れます。その時の温度を表示してみると80度を超えているので、リセットが掛かっているのか、サーマルスロットリングで何か処理しているのか、と思われます。ですので、この値に関してはUSB3.0の細い帯域の方が結果が良いという事になりました。
ま、外付けメディアでは、ほぼシーケンシャルな使い方しかしないので気にしないことにします。
(これが、ホストコントローラーの影響なのか、メディアの影響なのかは分かりません)

参考として、SATA接続のSSDの結果と、NVMe接続のSSDの結果を。


USB3.0の500MB/sに対して、SATAの600MB/s。
シーケンシャルでは、帯域の太さがそのまま結果に繋がるのか、USB3.1(Gen2)>SATA>USB3.0となります。ランダムではUSBのコマンドオーバーヘッドが大きいのか、SATAのIOPSが良いです。
じゃ、素のNVMe接続はどうかというと、さすがに早い。いろいろ考えられて作られていますね。

読み込み1600MB/sを試すためには、USB3.2(Gen2x2)が必要です。
手元にはこれに対応したホストコントローラーがないので、今は試すことが出来ません。追加で買っても4000円ぐらいですが、そろそろマザーとCPUを買い替えた方が良い気もする(AMDね)ので、これに追加するのもどうかなぁと思います。

 

さて、今回はProGrade DigitalのCFExpressカードを購入しました。
sandiskなど、同容量でも、もう少し書き込みが早いメディアもあります。コスト的にちょっと踏ん切りがつかなかったのと、強烈な書き込み速度は「動画で役に立つ」ので、あまり重要ではないと考えたからです。もちろん、静止画も、連写した後のバッファ開放が早いというのはありますが、この辺は慣れでカバーできると思います。
これ以上の書き込み速度は、カメラを買ってすぐに動画を撮って「すげー」以外に無いと思うんですよね。

逆に、これぐらい早いと、ポータブルSSDの変わりとして使えます。
外付けメディアは、基本的にランダムアクセス性能を必要としないので、これは使えるレベルにあると思います。
ただ、小さいくせに速度が速いので、熱くなります。
前述したとおり、ベンチマークなどの負荷を与えると、接続がリセットされるシーンも見られました。とは言え、ファイルのコピー程度では問題にならないとも言えます。
Windowsのエクスプローラーからファイルをコピーしてみましたが、10GBのファイルコピーに10秒ちょい。ストレスフリーってこう言う事を言うんですね!

※読みやすいようにMB/sにしてますが、USB3.0(USB3.1Gen1)は5Gbps、SATAは6Gbpsです。
※USB3.0はUSB3.1(Gen1)と読んでもOkです。

1件のコメント

    1. ▼omoteさん
       これを買った2週間後に、新リビジョンが発売されました。
       同じ値段で、書き込み速度が倍以上になってます。
       悔しいデス。

      千歳

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