11月上旬に買ったイヤホンのMotherAudio ME3ですが、そろそろ1ヶ月も経ち、音も安定してきたので再レビューしたいと思います。

製品付属のイヤーピースは、ホールド感や遮音性が足りませんでした。カナル型である以上、ある程度の遮音性が必要だと考えます。音質的な面でもそうなのですが、遮音性が高いと音量を上げる必要がなく、結果として耳へのダメージも少ないと思うのです。

取り急ぎ購入したのが、有名なコンプライのアジアンフィット(Ts-type)。アジア人系の耳の形に合う形状をしているらしいです。
発泡ウレタンフォームなので、一度潰してから耳に突っ込むと膨らんで、その形状を保つタイプです。
ホールド性も良いですし、遮音性も高いです。
しかし、どうしても中からの圧迫感は感じますし、発泡ウレタンという構造上どうしても高音が減衰します。これは頂けません。
また、ウレタンが劣化するので、ある程度の頻度で買い替える必要がありますが、3セット(6個)で2000円と言うのは、ちょっと高くありませんかね。イヤーウィスパー(1組400円)の中心に穴を開けるだけでいい気もするんですが……
(※ME3は一般的な(コンプライで言う所の)200サイズなので、とても買いやすいです)

やはり、自分にはキノコだ。キノコが必要なのだ!
と言うわけで、秋葉原のeイヤホンで探してきました。

前々から目を付けていたNOBUNAGA Labs Double TIP-2 ブラックを発見。2ペア(4個)で980円です。シリコンなので、そこまでの頻度で買い替える必要はありません。
うんうん。これはいい。
もう少し固さがあってもいい気がします。しかし、その分ソフトなフィット感。適度な遮音性。スポイルされない高音。
取りあえず、しばらくはこれで行こうということにしました。
(ちなみに、3段キノコ(トリプルフランジイヤーピース)はshure系以外見かけませんでした。特許系なのか、BAドライバでノズルが細いからなのかは不明です)

スマートフォンで聞いていると、いつまで経っても気になるのは音質。
>・高音のザラザラしたノイズ感。
>・霞が一枚掛かったような音。
第一印象から引っかかっている感じが、いつまで経っても払拭出来ません。

「!!」
NASに繋いで、アンプ経由で鳴らすようにしているポータブルUSB DAC(ただし据え置き)が部屋にあるではありませんか。これに繋いで音を確認してみると、上記のような印象は一切無くて、ただただ澄んだ透明感のある綺麗な音でした。

あれ、スマートフォンの音が<s>クソ</s>なだけじゃないか!

となると、スマートフォンにUSB DACを繋げる必要が出て来ます。
いわゆるポータブルアンプサイズは、全然ポータブルじゃないので、できればケーブル状のもので安価なものを探します。

1500円未満のものは、DACを乗せず、USB Type-Cにアナログ音声出力が出ていて、それをそのまま出力しているものです。スマートフォン自体がUSB Type-Cにアナログ音声を出力していないと、そもそも使えないので注意が必要です。
ま、当然ですが、その場合、スマートフォン自体で再生するのと同じ音になるので、何の意味もありません。イヤホンジャックがないスマートフォン用です。

2000円ぐらいからDAC内蔵型を見かけるのですが、この価格帯は、さすが中華クオリティ。同一製品なのにDACのチップはバラバラ。対応する周波数もバラバラ。レビューを見ると、まともに再生できればラッキーという具合になっています。

そんな中見つけたのがHIDIZS USB DAC
米Amazon.comのレビューを見ていると、「価格の割に音がイイ。ただし、ハイレゾのファイルを再生するとデバイスがリセットされる」という意見がありました。28ドルです。日本のAmazon.co.jpで調べると、2999円でした。むしろ良心的!
さくっと夜中の11時に注文したら、2時間後には出荷のメールが。嘘でしょーと思ってたら翌朝の9時に届きました。なんと10時間で到着は新記録です。通常便なのに!
(届いた翌日に、本日お届けしますのでメールが来た)

スマートフォンに差してもピクリともしません。
あれ、(価格帯的に)不良品かな?と思ってWindowsPCに刺すと、サクッと認識します。ですので、このデバイスは正常品です。
(USB Type-A Type-C変換コネクタ同梱なのは有り難い)
なんと、Android 9はUSB OTGを任意にONにしなければならないのです(以前は、ONにしたら、ONのまま使えた気がした)。無通信時間が一定になると解除されるのです。なるほど!
(久しぶりにUSB OTGを使ったので、記憶違いかも)

USB OTGをONにしていれば、ONKYO HF Player(unlock済み)でもサクッと認識します。
そして、ハイレゾファイルを再生すると、恐ろしい勢いでデバイスが切られ再認識し、また切れ、を繰り替えました。レビュー通りです! すごい役に立った!
まぁ、DATクオリティ(48kHz)なら問題なく再生できるようです。

気になったので製品名で検索すると、メーカーらしきWebサイトからファームウェアをダウンロード出来ることが分かりました。
意を決して実行してみると、ベンダIDとプロダクトIDを手入力です。しかも、デバイスマネージャで見ている値と異なります。
アップデートマニュアルは雑に作られたもので、中国語です(さもありなん)。

これは完全に自己責任!!!!

と言うわけで、文鎮化を覚悟して実行したところ、無事にアップデートできました。
こんなに怖いファームウェアアップデートは久しぶりでした。

もちろんWindows PCでも認識しますし、スマートフォンからも認識しました。
また、このファームウェア適用で、ハイレゾファイルを再生しても問題なく動くようになりました! やったー!
(ハイレゾ出力が出来なくなる代わりに安定するっぽい)

やっと音のレビューが出来るぞ!

MotherAudio ME3ですが、とても素直で、ダイナミック型とは思えない細やかな音です。
ちょっと低音がうるさい(ぽこぽこ)しますが、この辺は完全に好みかな?
女性ボーカルの高音辺りで、すこしカサつくというか、共鳴してるような気がします。
>・高音のザラザラしたノイズ感。
これは、DACを変えても、少しだけ有るような気がしました。個体差かな?

一方で
>・霞が一枚掛かったような音。
は、きれいになくなりました。透き通るような清廉な音です。

音の周り方が自然で、イヤホンと言うよりも、スピーカーで聴いているような感じすらします。
再生環境を忠実に再現するので、その環境がプアだとイヤホンが悪いように思えますが、今まで見えなかったアラが見えてしまうだけのようです。
なんにしても、このイヤホンが1万円少々で買えるのは驚きです。

DACに繋いだら、音量が大きいので、アッテネータを買わなくてはいけなくなりました。もともとポータブル用途のME3は16Ωと軽めですから仕方有りません。
(HF Playerのアップデートで音量レベルが変更になり、アッテネーターは不要になりました)
と調べると、3.5mmジャック式のアッテネータって高いのね! USB DACがもう一個余裕で買えちゃう!

物欲は尽きまじ。

1件のコメント

  1. アッテネータではなく抵抗入りケーブルで検索すると安価なモノもあるようです。
    ttps://www.amazon.co.jp/gp/search?tag=zu-22&keywords=%E6%8A%B5%E6%8A%97%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB&index=blended&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&linkCode=qs

    omote
    1. ▼omoteさん
       私も、その筋で探してみたんですがねぇ。
       オスーオスなら割と簡単に見つかるんですが、オス-メスの短いものって案外ないんですよね~。
       以前買ったイヤホンに付属してたはずなので、押し入れから探しだろうか考え中です(捨てた可能性大)

      千歳
  2. 固定抵抗ではないですが・・・

    audio-technica ボリューム付きヘッドホン延長コード AT3A50ST/0.5 BK
    ttps://www.amazon.co.jp/audio-technica-%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A0%E4%BB%98%E3%81%8D%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%9B%E3%83%B3%E5%BB%B6%E9%95%B7%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89-AT3A50ST-0-5-BK/dp/B000SKJE6S

    エレコム オーディオケーブル ボリュームコントローラ付 ヘッドホン延長ケーブル
    ttps://www.amazon.co.jp/dp/B004KDBMGE/ref=psdc_85406051_t2_B000SKJE6S

    Baoblaze 3.5mmオス- 3.5mm メス イヤホンオーディオ延長ケーブル ボリューム調整可能
    ttps://www.amazon.co.jp/dp/B079N73M1T/ref=psdc_85406051_t5_B000SKJE6S

    とりあえずDACよりは安いですかねww

    omote
    1. ▼omoteさん
       ボリューム付きの安いのって、音質的に何か心理的な抵抗がありませんか? 抵抗だけにw

      千歳
  3. 一応ブランドモノもあるようなので拾ってみました、よく知らないですけど多分バリオームですよね?
    バリコン使ってると音質直撃しますがバリオームなら動かさなければOKかとw
    触って動くのがイヤであれば、調整後にシアノアクリレートで不可逆固定をおすすめしますw
    でなければ電機街&秋月で自作ですねw

    omote
    1. ▼omoteさん
       動かさなければ… 確かにそうですね。
       自作すると、どうしても強度とか、見た目が気になるので、この辺を買ってみようと思います~!

      千歳
  4. ピンバック: MotherAudio ME3(イヤフォン)購入 | FreeHOUSE 千歳忍BLOG

コメントは受け付けていません。