昨日、ニコンから正式発表がありました。
 ティザーで小出しされたので、目新しい感は(もう)ありませんね(笑)。
 実機を触っていないので、スペックからの感想です。
 5軸5段の手ぶれ補正など、とても良いなぁと思う部分と、シングルカードスロットなど、価格帯を考えると、ええー?と首をひねりたくなる部分が混在しています。
 前述の通りXQDがシングルスロットです。XQD自体CFExpressと互換(※バージョンアップで対応予定)があり、今後ハイエンドカメラの記録媒体としては安定したようなので、ここは安心です。しかし、シングル構成はいただけない。RAW+JPEG別保存または、RAW+RAWのバックアップなど、デュアル構成の安心感は抜群です。1枚カードを抜いて、戻し忘れてても撮影出来る安心感。大切なんです。Wifiで5GHzに対応したので、電波で飛ばせって事なのでしょうか(5GHz帯は屋外では使えませんが)。
 シャッターは1/8000止まり。電子シャッターなら1/32000ぐらいまで欲しいですね。また、シンクロ速度が1/200です。残念ポイントです。
 バッテリの持ちが悪いです。EVFのみで約330コマ。背面液晶のみで約400コマ。EVFは高精細にした分、かなりバッテリを喰うんですね。CIPA規格なので、実際にはもう少し撮れると思うんですが、気になるところではあります。
 新規発表のレンズは、かなり気合い入ってますね。望遠は(取りあえずFマウントに任せて)いいので、需要の多そうな単焦点域とズームです。ナノクリなので、価格もすごいです。まずは画質ありき。と言う気合いを感じます。安価なレンズも(そのうち)揃えるつもりなんでしょうが、スタートダッシュにどう影響するか気になるところです。ちなみに、レンズ情報は非公開とのことで、サードパーティのレンズが出るのには時間が掛かりそうです。これまたSONYの逆を行こうとしてますねぇ。
 マウントアダプタも、とても良い物が出て来ました。しかし、高い! 私は、このフルスペックなものと、最近のFマウントレンズにだけ対応した安価なアダプタの2種類を出してくると思ったんですが。そうはなりませんでした。テレコンと同じ構造なので、付け替えが大変面倒なんですよ。安価なら複数買って、レンズに付けっぱなしという方法が使えるんですが、アダプタがこの価格だと難しいです。
 USB給電もいいのですが、充電中はカメラを利用できません。付属のケーブルがUSB-Type A→Type-cなので、PDに対応してないのは自明です。充電利用ができると、スタジオでの撮影が捗るのですがねぇ。
 瞳AFは搭載されていませんが、ファームのファージョンアップで乗ってくる気がします。
 見た目はSONYよりもいいデザインしていると思いますし、良い所も多いのですが、目立つポイントのせいで評価が下がってしまう典型のようなカメラに思えてなりません。
 皆さん、価格が落ち着くまで様子を見るんじゃないかなぁ?
 (キャノンさん、頑張ってくださいね!)

1件のコメント

  1. ミラーレス専用のマウントレンズ対応は、個人的には高評価です。
    ただ、本文にもある通り、シングルスロットは戴けないかな…。
    後、レンズキットの販売でマウントコネクタ付きのFレンズなのも少し疑問。ここは、Zマウントのレンズキットで販売して欲しかったですね。
    サードパーティーがどこまで対応レンズを間に合わせてくるか不透明ですが、本当の評価はレンズ群が揃ってからでしょうね。
    しばらくはマウントコネクタ装備でFレンズとの併用を模索するのでしょうけど、これが吉と出るか凶と出るか…。

    million_cotton
  2. ▼million_cottonさん
     新しいレンズの写りはかなり良さそうですね。口径が大きくなって、設計がし易そうです。
     早期にZマウントレンズをある程度揃えないと安心して移行できないですね。
     サードパーティーのレンズは、有り難い反面、収益を落とすでしょうから、今のところ否定的ですね。これも吉と出るか凶と出るか。
     全体を通して、まだレフに忖度してるなーと思います。資源もそこまで大きくないでしょうから、仕方ないと思いますが。
     うーん。

    千歳

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