昭和43年

伊東ゆかりは、この「あの人の足音」の作詞作曲の有馬三恵子、鈴木淳のコンビによる「小指の思い出」で大ブレイクしました。カンツォーネなどを歌っていた清純で控えめな感じの歌手が突然豹変して ♪あなたが噛んだ・・・♪ と来たものですから、団塊以前の男どもも驚きあきれ、たちまち彼女の虜になってしまいました。ご当人も最初は「こんな歌を歌うのは嫌だ」と泣き崩れたらしいですが、人の運命とは分からないものです。以後、小川知子、黛じゅん、中村晃子、久美かおりなど、清純なんだか小悪魔的なのか分からない歌手が続きました。この「あの人の足音」もかなり際どい歌詞が出てきますが、伊東ゆかりの歌の特徴は、「恋のしずく」「知らなかったの」「裸足の恋」「星を見ないで」「朝のくちづけ」と、いずれも失恋の歌は無く、恋愛真っ最中を謳歌しているというところでしょうか。


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  2008/MAY/03

     JASRAC Code No.000−3128−3

     あの人の足音
     
   作詞:有馬三恵子

   作曲:鈴木淳
   歌唱:伊東ゆかり
   制作:滝野細道

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    足音だけで あなたがわかる
    目を閉じてても あなたがわかる
    いきなり肩を 抱いてほしくて
    ふりむかないの
    あなたしかない 私の胸に
    目を閉じてても あなたがわかる

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    足音だけで あなたがわかる
    黙っていても あなたがわかる
    ゆうべのことを 思い出させる
    せつない音を
    私ひとりが 知っているのよ
    黙っていても あなたがわかる

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    足音だけで あなたがわかる
    そこに立ってる あなたがわかる
    鏡の前で 胸をしずめて
    あなたを待てば
    恋にふるえて ときめく耳に
    そこに立ってる あなたがわかる


    【伊東ゆかりの曲 & UP予定】
    朝のくちづけ あなたの面影 抱き締めながら
    朝を返して ほんとのことが 言えなかったの
    あの人の足音 足音だけで あなたがわかる
    恋のしずく 肩を濡らす 恋のしずく
    小指の思い出 あなたが噛んだ 小指が痛い
    知らなかったの 知らなかったの 愛したら
    誰も知らない このままで帰ろうか振り向こうか
    裸足の恋 抱きしめても くれないのね
    星を見ないで あなたはわたしの 目を見るわ
    わたし女ですもの 一度目は泣いた 二度目も