長津義司の当倶楽部内の曲目リスト

長津義司当倶楽部の作曲曲
曲  名 作  詞 歌  手 歌 い 出 し
青葉の夢 藤田まさと 東海林太郎 青葉の夢にさそわれてゆくや涙の精進湖よ
大利根月夜 藤田まさと 田端義夫 あれをご覧と指差す方に利根の流れを流れ
君忘れじのブルース 大高ひさを 淡谷のり子 雨降れば雨に泣き風吹けば風に泣き
淋しい時は こうのいちろう 楠 トシエ 淋しいときは空を見る空にはいつも夢がある
チャンチキおけさ 門井八郎 三波春夫 月が侘しい路地裏の屋台の酒のホロ苦さ
十三夜 石松秋二 小笠原美都子 河岸の柳の行きずりにふと見合わせる顔と
  昭和16年(1941年)  JASRAC No.039-0209-9 
 十三夜   
  作詞:石松秋二(PD)
  作曲:長津義司(C)(曲リスト)
  歌唱:小笠原美都子
  MIDI制作:滝野細道

 
 
  (一)
  河岸の柳の 行きずりに
  ふと見合わせる 顔と顔
  立ち止まり
  懐かしいやら 嬉しやら
  青い月夜の 十三夜 
  (二)
  夢の昔よ 別れては
  面影ばかり 遠い人
  話すにも
  何から話す 振袖を
  抱いて泣きたい 十三夜 
(三)
空を千鳥が 飛んでいる
今更泣いて なんとしょう
さよならと
こよない言葉を かけました
青い月夜の 十三夜  

  懐メロ  八洲秀章&抒情歌  童謡・唱歌  「細道のMIDI倶楽部」TOPへ   2008/MAY/06
「十三夜」のお月見
お月見と言えばなんと言っても旧暦
815日の<十五夜>と、913日の<十三夜>。勿論中秋の名月である十五夜は現代に残りましたが、十三夜は樋口一葉の小説やこの曲くらいしか残っていません。十三夜というのは満月の二日前の月齢で、このお月見については故事来歴は色々ありますが、「月の法善寺横町」にも“♪月も未練な十三夜♪”とあるように、満願が成就しない諦観が、日本古来の<わび、さび>に通じるところから珍重されたものと思われます。<十六夜>(いざよい)は十五夜より月の出が遅くなることから<ためらい><欠けて行く哀愁>の意味で短歌や俳句に詠われます。
シェイクスピアの傑作喜劇に<十二夜>(Twelfth Night, or what you will=十二夜とでも何とでもお好きなように)というのがありますが、これは月には関係なくクリスマスの夜から数えて12番目の祝日のことです。「九段の母」の石松秋二は戦中に早世しましたが、長津義司は三波春夫の「大利根無情」などを作曲しています。

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